◆「最近は一日100人くらいの未成年がトー横にいる」

2月20日深夜、歌舞伎町周辺を記者が訪れると、路上には未成年と見られる若い男女の姿が多く目立っていた。路上での性売買の問題が指摘されてきた大久保公園周辺はまばらで閑散としていたが、隣接するホテル街ではいまだにそれらしき女性の姿があった。
その多くは15歳~20歳前後と見られる若い女性だったが、中には中高生ほどの年齢に見えるあどけない顔立ちの少女も見受けられた。
「最近は一日100人くらいの未成年がトー横にいます。前より増えているのはTikTokでトー横がよく取り上げられているからでしょう」
そう語る木島未由さん(仮名・18歳)も、かつて14歳からトー横に出入りし、性売買をしていた一人だ。現在は新宿・歌舞伎町で若者を支援するボランティア団体の一員として活動している。
「中学2年生の頃、父親からの暴力を苦に家を出て、生活のために地元の繁華街で売春をしていました。あるとき、私をよく買っていた客の男から『歌舞伎町に来たらプラスでお金をあげるよ』と言われました。とにかく生きるためのお金が少しでも多く欲しかったのと自暴自棄だったこともあり、言われるがまま、歌舞伎町へ向かいました」
◆必死に客を取っても生活はラクにならなかった

「多いときで一日20万円ほど稼げることがありましたが、14歳なので家を借りられない。結局、道端で出会ったホストにアパートを借りてもらっていたんですが、稼いだお金をそのホストに徴収されてしまい……。保険証なども奪われた状態だったので、逆らうことができなかったんです」
一時は児童相談所にも保護されたが、自分から出てきてしまったという。
「スマホすら使えない刑務所のような児相の生活に耐えられなくて、またすぐに歌舞伎町に戻ってしまいました。私はそのあと女性支援団体と繫がれたのでなんとか立ち直れましたが、今も歌舞伎町には、かつての私のように弱みを握られて不当な売春をさせられている女のコがたくさんいます」

