うつむき美人のクリスマスローズのアレンジ

庭ではうつむき加減に咲くクリスマスローズですが、よく見てみると、花びらのような萼(がく)の重なりとしべのデザインがとても美しいですよね。
クリスマスローズ特有のアンティークのような色調は、クリアなガラスと合わせることで重くなりすぎず、モダンな印象に仕上がります。

アレンジのコツとしては、器の縁に花を引っ掛けるようにすると、うつむき加減の花もしっかり見ることができます。また、すっとした茎のラインも見え、横向きの花の美しさも楽しめます。

ムスカリのミニチュアガーデン風

背の低いムスカリは、短い茎を活かして、まるで庭の一部を切り取ったようなしつらえにしてはいかがでしょうか。
口径の広いガラスベースを使い、ムスカリを群生するようにまとめて生けます。
出始めたばかりの短めのムスカリには、高さ10cmのベースがぴったりサイズです。

球根がついていれば、そのままべースの底に球根を並べるだけで簡単にまとめられます。土の中にあるはずの「根」をガラス越しに観察することで、生命の力強さを感じることができます。
ムスカリの鮮やかなブルーは、透明なガラスと水の透明感と抜群の相性です。


春の庭摘み花を美しく見せてくれる高さ10cmのガラスベース。
スイセン、クリスマスローズ、そしてムスカリ。それぞれの個性をガラスの透明感が引き立て、部屋の中に小さな「春の庭」を再現してくれます。
特別な技術は必要なくて、朝の庭で一番目が合った花を摘んでくるだけ。
そんな軽やかなしつらえから、春の暮らしを楽しみましょう。

ガラスベースは水が汚れると目立ちます。1日1回の水替えがおすすめです。新鮮な水になると、花は、シャキーンと背筋が伸びて、パッと明るくなるような気がします。
小さなフラワーベースでしたら、どこでも置けるのも嬉しいですね。キッチンや洗面所、いつも座る椅子の近くなど、日常で何度も目が合う場所に置くのが、春を逃さないコツかもしれません。
私は、いつも座る日当たりのよいソファーの傍らの、小さなテーブルに花を飾ることが多いのですが、こんなふうに、ジンチョウゲやスイセンを一緒にアレンジすると、 ふとした瞬間に、ひだまりの温もりと花の香りが重なり、「あ〜春だな〜」と心がほどけていく感じがします。
Credit 写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
