
春の道端や河川敷を優しい紫に染めるムラサキハナナ(オオアラセイトウ)。「ハナダイコン」や「ショカツサイ」など多くの名前を持ち、古くから人々に愛されてきた春の風物詩です。
その可憐な姿とは裏腹に驚くほど強健で、放任していてもこぼれ種で毎年増えて咲くほど、初心者にも育てやすいのが魅力。本記事では、ムラサキハナナの基本情報や名前の由来、失敗しない育て方のポイント、花言葉まで詳しくご紹介します。
ムラサキハナナ(オオアラセイトウ)の基本情報

植物名:オオアラセイトウ
学名:Orychophragmus violaceus
英名:Chinese violet cress
和名:オオアラセイトウ(大紫羅欄花)
その他の名前:ムラサキハナナ(紫花菜)、ショカツサイ(諸葛菜)、ハナダイコン(花大根)、シキンソウ(紫金草)など
科名:アブラナ科
属名:オオアラセイトウ属
原産地:中国
形態:一年草
ムラサキハナナは漢字で「紫花菜」と書きます。アブラナ科オオアラセイトウ属の一年草で、原産地は中国です。日本には江戸時代に伝わったとされており、今や野生化して野原でも見られる帰化植物になっています。花苗店でも苗や種子が販売されている、ポピュラーな草花です。強健な性質でこぼれ種でどんどん増えるほど繁殖力があり、春になると河原や土手、道路脇などで群生している姿も見られます。
ムラサキハナナのライフサイクルは以下の通りです。秋に種を播いて発芽した後に新芽が動き出し、冬の間は地面を這うようにして葉を放射状に伸ばすロゼット状態で冬を越します。暖かくなると再び茎葉が立ち上がり、旺盛に葉を展開していきます。春に紫色の花がたくさん開花しますが、一年草なので開花後は枯死する短いライフサイクルをたどります。
春の林の中で風に揺れるムラサキハナナ。Yaorusheng/Shutterstock.com
ムラサキハナナ(オオアラセイトウ)の花や葉の特徴

園芸分類:草花
開花時期:3〜5月
草丈:40〜60cm
耐寒性:強い
耐暑性:弱い
花色:紫~白
ムラサキハナナの草丈は40〜60cm、株幅は30〜50cmなので、花壇の中段ほどに植栽するとよいでしょう。開花期は3〜5月。花色は紫ですが、個体によって濃い紫から淡い紫、ピンク、白に近いものまで色幅があります。まっすぐ伸びた茎先に、2〜3cmほどのダイコンに似た十字形の一重咲きの花が次々に咲き続きます。茎の下のほうの葉は葉柄があって羽状に裂け、上のほうの葉は長楕円形で茎を抱くようにつきます。花後には細長い実が横に広がるようにつきます。
