
「貯金ゼロ」の状態からがむしゃらに走り続け、ついに「総額資産3,000万円」を達成した著者。これまでに培った節約&投資スキルを携えて、次なるステップへと進みます。本記事では、くらま(倹者の流儀)氏の著書『手取り26万円でもできる 資産1億の作り方 普通の会社員が着実にお金を増やせる投資法』(KADOKAWA)より、5,000万円達成までの道のりを、著者自身の経験をもとに解説します。
資産5,000万円達成までにやったこと
ここまで培った節約と投資のスキルがあれば、次のステップである5,000万円への到達はもう時間の問題です。5,000万円貯めるまでのこの期間、僕が特に意識したのは以下の4点です。
①会社員という立場を手放さなかった
資産が3,000万円を超えてくれば本業を辞めることも選択肢に入りますが、会社員という立場はあえて維持しました。
厚生年金や社会保険料の半分を負担してもらえますし、家賃補助や食事補助、副業と両立できる勤務条件など、会社員であること自体が強力な生活基盤になっていたからです。資産が増えても、その恩恵を最大限に活用するほうが効率的だと判断しました。
仕事を続ける目的も複数持つようにしました。お金のためだけでなく、生活リズムの維持、社会とのつながり、健康的な生活習慣の確保といった要素を働く理由に据えたことで、資産形成と心身の安定を両立できました。
本業を継続したおかげで、副業分の収入にかかる社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料、介護保険料、労働保険料)が節税できました。これは、二重支払いになるので会社に属している場合は払う必要がなくなるためです。
②分散投資を本格スタート
資産が数千万円規模になると、株を買い続けるだけではリスクが偏りすぎてしまいます。株式だけでどれだけ分散しても市場が荒れると一斉に下落するので、株とは異なる値動きをする資産クラスを取り入れて変動を穏やかにする分散投資の考え方をより強めるようになりました。
経済成長の恩恵は世界経済の成長を丸ごと取りに行くeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を積み立てる一方で、僕にとっての「守り」の投資である金と暗号資産への投資を本格化しました。
結果的には金と暗号資産がここから急上昇し、資産が増えるスピードを加速するエンジンになりました。
③自分の心身を守る
それまではがむしゃらに節約し、副業に励む毎日でしたが、さすがにそこまで自分を痛めつけることはもうやめようと決め、自分の心身の健康を守ることを大切にするようになりました。
無理をするとストレスから暴飲暴食や酒、ギャンブルに走ったり、疲れを抱えたまま翌日を迎える悪循環に陥りやすくなります。実際、慢性的な疲労や寝不足を抱え、瞼が痙攣するほどストレスが続いた時期もありましたが、限界を自覚して働く時間を抑制したことで、過労や鬱に倒れずに済みました。
人間関係も広げすぎず、一人の時間を確保する生活を心がけました。休む予定を先に入れ、楽しめる趣味には適度にお金を使い、必要なら副業も断る。完璧主義を捨て、生活環境そのものを整えるよう心がけました。
④浪費の基準を決める
3,000万円までは節約、貯蓄、投資の3本柱に集中してきましたが、そこを超えてからは、「浪費」(遊興費)を意識するようになりました。具体的には、「どこまでなら気持ちよく使っていいのか」という線を引いたうえで楽しむためのお金を使うことにしたのです。
その理由は、燃え尽きを防ぐためです。3,000万円から5,000万円への道のりは、アッパーマスから準富裕層への中継地点でもあり、満足して止まってしまいやすい水準でもあるため 「止まらずに楽しく山を登り続ける方法」を自分なりに設計することにしたのです。なにより、当時僕は30歳で、今だからこそ楽しめる経験を未来に先送りにするのは違うとも思うようになりました。
そこで、新しい経験につながるか、純粋に好きで心が動くか、「浪費枠」は月5万円まで、という3つの基準を決めて自分に許可を出すことにしました。際限なく使うのではなく、ストッパーをあらかじめ設けておくイメージです。
僕の場合、たとえば、大好物の和菓子をゆるく許可しました。以前はとても手を伸ばす気になれなかった高級なお菓子も、ときどき購入して味わっています。休日には全国の和菓子が集結するイベントに行ったり、行列店に足を運んだりと新しい楽しみができました。
調味料や食材も気になるものがあれば買うし、温泉や岩盤浴へ行ってゆっくりしたり、夜景を見に行くことも、今を楽しむための浪費として許しています。
自分なりの浪費の基準を持ったことで、目前にある5,000万円の山を楽しみながら登ることができました。この期間の家計簿を振り返ると生活費は以前より上がっていますが、それ以上に満足感の高い支出が増えています。
くらま(倹者の流儀)
会社員/節約系YouTuber
