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「迎えに行くとパトカーが…」運転代行を待つ間に“駐車場から車を出してはいけない”切実な理由

「迎えに行くとパトカーが…」運転代行を待つ間に“駐車場から車を出してはいけない”切実な理由

飲食店や小売店に対して、無理難題の押し付けや恫喝など、カスタマーハラスメント(カスハラ)と呼ばれる事象が目立つようになってきた。SNSの普及による迷惑行為の拡散や、2025年4月に施行された東京都の「カスハラ防止条例」による定義付けが進み、社会的な認知も高まっている。その矛先は、飲酒運転を防ぐという重要な役割を担う「運転代行」の現場にも向けられている。福岡県に拠点を持つアクイーユ運転代行の山上理貴氏(23歳)に、その実態と苦悩を聞いた。

運転代行 イメージ
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◆道を聞いただけで恫喝された経験

運転代行業は飲酒運転の抑止に欠かせない仕事だが、業者へカスハラを行う客は、自ら飲酒運転をするリスクも高い。山上氏は以前、強面の男性から代行依頼を受けた際の体験をこう語る。

「目的地を尋ねたんですが、電話中で答えてもらえず、謝りながらも何度か聞くと、『あぁ! うるさいな! A町!!』と怒鳴られました。発車後しばらくして、右折・左折が分かれる交差点で道を聞いたのですが、『邪魔するな!』と恫喝され、最後には顔をグッと近づけて『お前、ずっとうるさいんだよ! 降りろ!』と言われました」

山上氏が「ここで降りると飲酒運転を誘発する」と説明しても聞き入れられず、やむなく降車した。すぐに警察へ通報し、利用者は飲酒運転で検挙されたという。料金も受け取れず、無駄足となってしまった。

◆酩酊した利用者からしつこい電話が…

山上理貴氏
山上理貴氏
山上さんによれば、「泥酔したうえでのカスハラはタクシーより少ない」とのこと。その理由を次のように続けた。

「タクシー利用者は、居酒屋などを出て通りすがりを捕まえることが多いですよね。ですが、運転代行は自分がいる店や場所、駐車場の番号、車種とナンバーを申告できないといけないので、泥酔している人にはハードルが高いのでしょう」

しかし、電話口で場所すら言えない利用者も存在する。

「電話がきて『どちらまでお迎えに行きましょうか?』というと、『どちら……わかりません』とおっしゃるんですよ。改めて聞いても『筑紫野市』としか言ってくれない。電話を切ってもまた同じ方からかかってきて『1台お願いします』と言うので場所を聞くと、やっぱり『わかりません』と。これが何回も続き、困り果てました」


配信元: 日刊SPA!

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