
◆「人生のOS」とは、人生を無意識に動かしている“見えない土台”
――まず、この本でいう「人生のOS」とは何でしょうか。ひと言でいえば、その人の人生を無意識のうちに動かしている「思考」「価値観」「行動習慣」の土台です。パソコンやスマートフォンがOSによって動くように、人にもまた、日々の判断や選択を支える見えない設計図がある。私はそれを「人生のOS」と呼んでいます。何を大切にするのか。何を基準に決めるのか。誰のために動くのか。そうした根本の部分は、その人の仕事の仕方にも、人間関係にも、生き方にも表れてきます。本書で伝えたかったのは、人生の成否を分ける決定的な差は表面的なスキルではなく、その人がどんなOSで生きているかだ、ということです。
◆スキルは“アプリ”。OSが整わなければ人生は噛み合わない
――多くの人は、うまくいかないと「もっと勉強しなきゃ」「スキルが足りない」と考えます。そうですね。でも私は、何万人もの人と向き合ってきて、成果を決めるのはスキルではないと強く感じています。知識や技術はもちろん必要です。ただ、それはあくまでアプリのようなものです。どれだけ便利なアプリを増やしても、OSが不安定なら動作は重くなる。人生も同じで、OSと行動、努力、スキルが噛み合っていなければ、頑張るほど苦しくなることがあるんです。逆に、自分のOSを自覚して行動している人は、環境が変わっても適応できるし、時代が変わっても立て直せる。本書の中でも、これからの時代に必要なのは、外側のスキルよりも、内側の答えのない問いに向き合う力だと書きました。OSを自覚し、更新していくことこそが、生き抜く鍵になると思っています。

