◆何者かになることではなく、本来の自分に戻ること
――本書では、OSを整える実践法にも触れています。OSを整えるというのは、何者かになることではありません。本来の自分に戻ることだと思っています。うまくいかないとき、立ち止まったとき、迷ったときに、「自分は何を大切にしたいのか」を思い出す。そのためには、短くてもいいから毎日触れることが大事です。OSは、軽く、短く、毎日触ることで整っていく。そうやって少しずつ、自分の軸を日常に戻していくんです。
◆人間関係もまた、OSを左右する
――人間関係についての記述も印象的でした。人生のOSは、一緒にいる人によって大きく影響を受けます。否定的な人に囲まれると、前向きな気持ちも少しずつ削られてしまう。だから私は、共鳴できる人と付き合うことを大切にしています。挑戦を笑う人とは距離を置き、前に進もうとする人とは深く関わる。それは冷たさではなく、自分のOSを守るために必要なことなんです。
◆人生は何度でも再起動できる
――この本を通して、もっとも伝えたかったメッセージは何でしょうか。「人生がうまくいかなかったのは、あなたのせいじゃない」ということです。能力や価値の問題ではなく、OSと行動や努力が噛み合っていなかっただけかもしれない。だから必要なのは、自分を責めることではなく、自分の生き方を見直すことです。迷いや停滞は、自分がダメだという証拠ではなく、OSを点検するタイミングなのだと思います。時代がどう変わっても、最後に残るのは、スキルがある人よりOSを更新し続けられる人だと思っています。人生は一発勝負ではなく、何度でも立て直せるものです。OSは、もうあなたの中にある。だから焦らず、自分の人生を自分の手でつくっていってほしいですね。
【権藤優希】
CIAOグループ創業者。実業家、著者、教育家。東京・大阪を拠点に、飲食・小売・美容・教育を横断する複合事業を展開する。「新しくて、面白くて、イケてる」をコンセプトに、日本のライフスタイルを再定義するブランド群を成長させてきた。飲食事業では、2週間漬け込む自家製レモンサワーが累計20万杯を突破。米粉を使った韓国式「賞味期限1時間ベーグル」は、「カリ・もち・ジュワ」の新食感が話題となり注目を集め、また「食べる健康」にとどまらず、韓国式バレエフィットネス、韓国発ヴィーガンコスメ専門店、アパレルブランド「FASCINO+」などを通じ、「内側と外側から整える健康美」を推奨している。NEC在籍時には、3年でトップセールスを達成。その経験をもとに、セールス、コミュニケーション、習慣形成をテーマとした講演・研修を全国で行う。2025年、有料職業紹介免許を取得し、人材会社を設立。「転職支援ではなく人生支援」を掲げ、10名のエージェントとともに、一人ひとりの「なりたい自分」を実現するキャリアナビゲーションを行っている。実業・出版・教育の3領域から、「人がワクワクする瞬間をデザインする」ことを使命に活動中。著書は6冊。新刊『人生のOS』

