折原みとさんのエッセイ本『60代バツなしおひとりさま、毎日ごきげん暮らし』より。完璧を目指さなくても、心地よい暮らしは実現可能!ちょっとした工夫を通して、自分らしくごきげんに暮らすヒントを紹介します。
「パッと見は片づいているように見える」を目指す

「ていねいな暮らし」というと、どんなライフスタイルを思い浮かべますか?
インテリアコーディネートは完璧、家中掃除が行き届いてピカピカ。服はお肌にやさしい自然素材。食事はオーガニック中心で、いい食材をきちんと料理していただく……という感じでしょうか?
我が家は、パッと見は片づいているように見えるし、食いしん坊なので、食べることにかけてはマメなほう。「ていねいな暮らしをしてますね」と言っていただくこともあるけれど、じつをいうと、そうでもありません。
白状してしまうと、私は掃除が大の苦手。掃除機をかけるのも面倒くさいくらいズボラだけど、そのくせ、家が散らかっているのはイヤというわがまま人間。だから、そもそも、あまりものを置かないようにしています。
ものが多いとそれだけで雑然と見えてしまうし、掃除機をかける時に、いちいちものをどかすのが手間だから。サイドボードや棚に小物を飾るのも素敵だけど、ホコリが溜まるので、なるべく置きません。玄関まわりや、非日常感を味わいたいリビング、ダイニングは、余計なものを置かないようにすれば、スッキリとして見えるし、掃除もラク。
だけど、ウォークインクローゼットの中とか、キッチンの棚の中とか、見えないところはかなりゴチャゴチャ。それはもう、とてもお見せできないくらいです(笑)。
つまり、とりあえず、見えるところだけは片づける。それが、一見「ていねいな暮らし」に見せるコツ!……なんて言ったら怒られるかもしれないけれど、どこもかしこも、何から何まできちんとしようとすると、疲れてしまいます。
適当に手を抜いてOK!自分が心地いい生活を

食べものにしたって同じこと。オーガニックの食材にこだわって、出汁からちゃんと取って料理したら、そりゃあ身体にいいし、おいしいかもしれません。でも、毎日そんなに手間をかけてはいられない!
掃除好きで、料理もちゃんと手間をかけるのが好き……という方ならいいけれど、そうでなければ、無理は禁物。ていねいに暮らそうとすることがストレスになってしまっては、本末転倒ではないでしょうか。
適当に手を抜きつつ、無理をせず、自分が心地いいと感じられる生活。雑だけど、一見、ていねいに見える暮らし。そのくらいが、ちょうどいいと思っています。

