パティシエの技が光る。「1度・1秒」が生む究極のデザート
コーヒー専門店でありながら、訪れる人の心を掴んで離さないのが、元パティシエである稲垣さんが作る本格的なデザートです。


看板メニューの「レトロプリン」は、一見すると昔ながらの佇まいですが、その食感は唯一無二。外側はスプーンを押し返すような「むっちり」とした弾力がありながら、内側はとろっと滑らかに溶けていく……。この絶妙なコントラストは、加熱時の温度と時間を1度、1秒単位で操る、稲垣さんの計算し尽くされた技から生まれます。

また、季節ごとに表情を変えるデザートも見逃せません。取材時にいただいたのは、旬の苺を贅沢に使った「メリメロ」。フランス語で“ごちゃまぜ”を意味するその名の通り、自家製のクロッカンやサクサクのパイ、2種類のアイスクリームを混ぜ合わせながら楽しむ一皿です。

砕いたアーモンドの香ばしさ、ひんやりとしたアイス、そしてジューシーな苺。口の中で刻々と変化する食感のアンサンブルは、まさにパティシエの真骨頂。
他にも、一枚から購入できるバタークッキーなどの焼き菓子もあり、そのどれもが「コーヒーの楽しみ方を広げる」ための最高の名脇役として、静かに、けれど力強く存在感を放っています。
鶴見緑地をリビングに。予約不要の「ピクニックセット」
稲垣さんが「Dimple Port Coffee」がこの場所を選んだ最大の理由。それは、すぐそばに広がる「鶴見緑地」の存在だったそう。

「以前から緑の多い場所に惹かれていて、公園でくつろいだりするのが好きだったんです。だからこそ、メニューとして『ピクニックセット』を提供したいという思いが強くありました」

そう微笑む稲垣さんの言葉を形にしたのが、予約なしでレンタルできるバスケットのセットです。お気に入りの自家焙煎コーヒーと特製のお菓子をバスケットに詰め込めば、準備は完了。そのまま歩いてすぐの公園へと繰り出せば、そこには広大な芝生と木漏れ日が待っています。
おやつBOXやテイクアウトできる焼き菓子を広げ、風を感じながら味わう一杯。それは、店内のカウンターで向き合うコーヒーとはまた違う、日常をふわりと解き放ってくれるような贅沢な時間です。

「コーヒーの楽しみ方を、もっと自由に、外の世界へ広げたい」
一杯のコーヒーから、笑顔(エクボ)が広がり、やがて公園の緑へと溶けていく。今度の週末は、バスケットを片手に。鶴見緑地の自然をリビングに変える、特別な「コーヒー時間」を体験しに行きませんか。
About Shop
Dimple Port Coffee
大阪府大阪市鶴見区緑1-16-27 ミドリハイツ 1F
営業時間:09:00〜19:00
定休日:不定休
Instagram:@dimpleportcoffee

あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
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関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。