地植えクリスマスローズはゲリラ豪雨と酷暑対策を

【相談】
落葉樹の下にクリスマスローズを植えています。夏は日陰になり、秋冬以降は日が当たる環境の良い場所に植えているのですが、少し前からクリスマスローズの花が少なくなってきました。樹木はベニバスモモから枝垂れ桜に変えたのが原因でしょうか。

【原因と対策1】
なるほど、ベニバスモモから枝垂れ桜に樹種が変わったんですね。それも原因の一つになっていると思います。ベニバスモモは葉が密に茂って、夏の樹木の下は木漏れ日が当たって涼しい環境だったかと思います。対して、植えてまだ日が浅い枝垂れ桜は昨今の猛暑からクリスマスローズを守るには、まだ木が小さすぎたのでしょう。
これから木が大きくなればまた再び、クリスマスローズにとって心地よい緑陰が生まれて、調子がよくなると思いますよ。それまでは遮光ネットなどを活用して、夏場の強光をコントロールしてあげるのも手ですね。
【原因と対策2】
葉が少なくなってしまったエリアを見ると、やや斜面になっていますよね。近年の雨の降り方は激烈で、用土がいつの間にか流れてしまうことがあります。すると、夏場の高温の影響を受けやすくなり、根が傷むことがあります。クリスマスローズは本来、落ち葉や他の草花が枯れて堆積する場所に自生しています。庭植えではこの環境を再現するように、定期的に落ち葉や堆肥、バークチップなどで株元を覆ってあげましょう。
レンガや石で用土の流出や高温を防御

【相談】
地植えにしたけど、全然大きくなりません。
【原因と対処】
この株は根が露出してしまっていますね。植え付けが浅かったか、先述した通りゲリラ豪雨で用土が流出してしまったのかもしれません。この状態だと夏は高温の影響を受けますし、冬は乾燥してしまいます。また、土がやや痩せ気味なのも生育不良の原因ではないかと気になります。
状態が悪いときは一度、掘り上げて根の状態を見てみるのが一番です。黒く腐った根があれば取り除いて整理しましょう。また、コガネムシの幼虫がいれば除去しましょう。植え直す際は腐葉土や堆肥をしっかり混ぜて客土を増やし、土が露出しないようにしましょう。

さらに、レンガや石で株の周りを囲うと、土が流れていってしまうのが防げます。石類は日照を和らげる緩衝材としても有効です。地植えのクリスマスローズを観察していると、このような石の隙間から生え、元気に花を咲かせているものも少なくありません。

クリスマスローズが壁際や石の隙間などを好む理由

壁際や段差などの側は、クリスマスローズの好きな“微気候”が生まれ、元気に育ちます。こうした環境をクリスマスローズが好む主な理由は次の5つ。
1. 半日陰&根元が涼しい
壁が日射をやわらげ、直射や熱風を遮るので、夏に根域が過熱しにくい。クリスマスローズの根は涼しい環境を好みます。
2. 冬はほんのり暖かい(蓄熱効果)
レンガは昼の熱を溜めてゆっくり放熱。寒風も遮るので、冬〜早春の生育・花茎の立ち上がりがスムーズに。
3. 水はけはよいのに乾きすぎない
壁際は地表の蒸発が抑えられて“しっとり”を保ちやすい一方、構造物の近くは土が締まりにくく、過湿にもなりにくい。つまり根腐れを避けやすい条件になっていることが多いです。
4. pHが合いやすい(モルタルの影響)
レンガや目地の石灰成分が少し土に移り、酸性に傾きがちな庭土が中性〜弱アルカリ寄りに。多くのクリスマスローズはこの範囲を好みます。
5. 有機物が溜まりやすい
壁際は落ち葉や細かな有機物が吹きだまりになり、土がふかふかに。細根が張りやすく、夏の乾きも和らぎます。
今まで育てていた場所では調子が悪くなってきたときなどは、半日陰を作ってくれ、西日が遮られる壁際はお引越し先の候補になります。
