Select6 メラレウカ‘レッド・ジェム’
【学名】Melaleuca bracteata ‘Red Gem’

メラレウカは、オーストラリア原産のフトモモ科メラレウカ属の常緑樹で、別名ティーツリーとも呼ばれています。この10年位で庭木として急速に普及してきた、人気のオージープランツです。‘レッドジェム’は新芽の赤い葉が魅力的です。また新芽の萌芽とほぼ同時に咲く、白い花も魅力的です。メラレウカは国内で数種流通していますが、新芽の美しさはこの‘レッド・ジェム’が最高でしょう。冬になると葉が赤くなります。

メラレウカ‘レッド・ジェム’の育て方
オージープランツですので、日当たり・水はけのよい場所で育てます。耐寒性・耐暑性もあり育てやすい品種です。挿し木でも増やせます。剪定にも強く、オーストラリアでは盆栽仕立ても見かけます。
おしゃれな庭の主役に!いま注目のオージープランツ「ティーツリー(メラレウカ)」の種類と魅力Select7 ギンヨウアカシア‘プルプレア’
【学名】Acacia baileyana ‘Purpurea’

オーストラリア原産のアカシアの一種で、お馴染みのミモザのプルプレア(銅葉)タイプです。開花は3月初旬ですが、その後に新芽がなんとも言えぬ魅力的なカラーで素敵です。アカシアは成長が早く大きくなるし、短命だからと敬遠されているようです。ですが、毎年、剪定すればコンパクトに育てることができ、寿命も長くなるようです。

ギンヨウアカシア‘プルプレア’の育て方
オージープランツですので、日当たりと水はけのよい場所で育てます。耐寒性・耐暑性もあり育てやすいです。枝が折れやすいので、積雪の重みには注意が必要です。成長旺盛なアカシアを育てるポイントは、なんといっても剪定です。7月には翌年のつぼみができ始めるので、花後、4~6月には前年の位置位を目処に、強めに剪定しましょう。
ミモザ(アカシア)は庭木におすすめ! 黄色い花が魅力のミモザの育て方や種類を解説Select8 スモークツリー
【学名】Cotinus coggygria

ウルシ科ハグマノキ属の落葉樹です。名前の通り、スモークのようなふわふわとした花が魅力の花木で、花色も数種のバリエーションがあり、カラーリーフの品種もあります。通常の緑色の葉の品種でも、新芽は銅色。さらに朝日に当たると、驚くほどきれいです。新芽とほぼ同時につぼみが出て、5月の下旬に開花時期を迎えます。

スモークツリーの育て方
基本的に、他の落葉樹と同様の育て方でですが、一つ注意点は、うどん粉病にかかりやすいこと。普段から風通しをよくすることと、兆候が見られたら、早めに殺菌処理をすることを忘れずに。うどん粉病は一度かかると、葉が元には戻らないので注意が必要です。なお、挿し木で増やすことができます。
フワフワの花が咲くスモークツリー! 育て方や楽しみ方をご紹介Select9 ヤツデ
【学名】Fatsia japonica

ウコギ科ヤツデ属の常緑低木です。新緑というと、なんとなく落葉樹のイメージがありますが、常緑樹で新緑が美しいのがヤツデです。なんと鮮やかな美しい緑でしょう。日本人はこの個性的な形の葉に見慣れていますが、欧米では珍しく、モミジなどと並んで海外で人気の日本の庭木です。意外と和洋どちらの庭にも似合い、日陰でも育つので、北側や日当たりの悪い場所に緑がほしい場合に重宝します。最近は斑入り品種も人気です。

オージーガーデンが主流の我が家の庭の隅に灯篭が処分しきれずに鎮座しており、11月頃にはヤツデが花をつけ、“逆異国情緒?”。豊かな不思議な雰囲気を醸し出してくれます。

ヤツデの育て方
日陰から半日陰の水はけのよい場所で育てます。耐寒性・耐暑性があり、本当に手がかかりません。植える時期は3~4月または、9~10月で、剪定も同じ時期に行います。
日陰の庭の救世主! 北側の庭をパッと明るく 放置OKな「ヤツデ」の育て方と人気品種Select10 ベニカナメモチ(レッドロビン)
【学名】 Photinia × fraseri. ‘Red Robin’

バラ科カナメモチ属の常緑樹で生け垣によく使用されます。元々、日本ではベニカナメモチが剪定に強く、庭木や生け垣に使用されてきましたが、ベニカナメモチは、病害虫(ごま色斑点病など)に弱く、耐寒性も劣るので、ベニカナメモチとオオカナメモチの交雑種の‘レッドロビン’が、多く使用されるようになりました。見た目には、ほとんど変わりませんが、‘レッドロビン’は葉がやや大きく、枝ぶりが荒いです。

ベニカナメモチの育て方
常緑樹なので、植え付けは3~4月、および9~10月に行います。
日当たりがよく、水はけのよい場所に植えます。植え付けて1年目は、乾燥しないよう気を付けて水やりを行いますが、2年目以降は、降雨にまかせても大丈夫です。
褐斑病、ごま色斑点病にかかりやすく、対策としては、風通しをよくし、初期段階で薬剤を散布します。トップジンM水和剤やベンレート水和剤などの殺菌剤が効果的です。施肥は植え付け時と2月に寒肥として緩効性肥料を施します。
また、生け垣の刈り込みは、必要に応じて年に数回行います。適期は、7月、9月、12月〜翌年3月が目安です。
庭木は一生の暮らしのパートナー! 四季折々の感動を自宅のお庭で

新緑・新芽が美しい庭木10種から気になる種類は見つかりましたか? 私自身の約30年のガーデンライフを彩ってくれたお気に入りを集めた結果、大好きなオージープランツが3種ランクインしました。しかし、昔ながらのモミジから異国情緒あふれるディクソニアまで、どれも新芽の生命力と美しさに毎年感動をもたらしてくれる自慢の庭木たちです。庭木は、春の芽吹きから花、そして紅葉と、数十年にわたって私たちに四季の喜びを教えてくれます。これからのお庭づくりや、新たな庭木を迎える際の参考にしてください。
Credit 文&写真(クレジット記載以外) / 遠藤 昭 - 「あざみ野ガーデンプランニング」ガーデンプロデューサー -
えんどう・あきら/30代にメルボルンに駐在し、オーストラリア特有の植物に魅了される。帰国後は、神奈川県の自宅でオーストラリアの植物を中心としたガーデニングに熱中し、100種以上のオージープランツを育てた経験の持ち主。ガーデニングコンテストの受賞歴多数。川崎市緑化センター緑化相談員を8年務める。コンテナガーデン、多肉植物、バラ栽培などの講習会も実施し、園芸文化の普及啓蒙活動をライフワークとする。趣味はバイオリン・ビオラ・ピアノ。著書『庭づくり 困った解決アドバイス Q&A100』(主婦と生活社)、『はじめてのオージープランツ図鑑』(青春出版)。
