試合終盤まで手に汗握る熱戦が目立つ今大会。思わぬ形で注目を集めたのが、春夏合わせて準優勝を3度経験している青森の八戸学院光星だった。
これまで巨人の坂本勇人やロッテの田村龍弘など、多くのプロ野球選手を輩出。東北の強豪校として名高い八戸学院光星は、昨秋の東北大会で準優勝を飾り、2年ぶり12回目のセンバツ出場を果たした。
1回戦は崇徳(広島)と延長にもつれ込む接戦の末、10回表に一挙9点を挙げ勝利。2回戦は滋賀学園戦を5-4で退け、春夏通算10度目の8強入りを果たした。
しかし、優勝候補の呼び声が高い中京大中京(愛知)と対戦した準々決勝は、最終スコアこそ2-1だったが、3回1死から相手投手陣に完璧に封じ込まれた。これで八戸学院光星の全国制覇はまたもお預け。選手たちは夏に向けて、甲子園を後にした。
◆物議を醸した八戸学院光星のクラウドファンディング
高校野球ファンにはもはやお馴染みの八戸学院光星だが、準々決勝を前に同校を巡るある出来事が物議を醸していた。それが、『CAMPFIRE』というクラウドファンディングのサイトに掲載された同校の応援プロジェクトだ。

サイトに掲載された同プロジェクトの説明文によると、「応援に駆けつける生徒たちにも多くの費用がかかります」と切り出し、「200名を超える応援団のひとりひとりにかかるコストは、1試合あたり約5万円」と具体的な金額を示した上で、「それでも経費を抑えるため、選手たちを後押しする応援団は、0泊3日をかけて車中泊をしながら青森と甲子園を往復しています」と、往復2000キロ以上にも及ぶ距離を強行軍で移動している切実な胸の内を明かした。
◆クラファンは無事成功したが、様々な議論を呼ぶ形に…
また「昨今の物価上昇の煽りを受け、例年以上に資金面での大きな壁に向き合わざるを得ない状況」もあって、「クラウドファンディングに挑戦することを決意しました」と、その目的を記した。残念ながら八戸学院光星は準々決勝で甲子園を去ることになったが、27日15時時点で200人以上が支援し、その総額は目標金額の200万円を大きく上回る298万円に達している。
このプロジェクトはセンバツが開幕する1か月以上前に立ち上げられていたが、実は2年前のセンバツでもほぼ同じ内容の呼びかけをし、約100万円の支援を受けていた。今回はXなどで高校野球ファン以外にも広く伝わり、議論を呼ぶ形となった。

