◆高校野球は教育かビジネスか…資金問題が突きつける課題
“教育の一環”と謳いながらも、現実には“巨大なビジネス”と化している高校野球。今後は学校単位で、クラウドファンディングとは違う形での資金集めも模索する時期にきているのではないだろうか。例えば、高校サッカーには10年ほど前からビジネスの波が押し寄せている。強豪と呼ばれる高校のユニホームに企業のロゴがあしらわれていることも珍しくない。用具提供などを支援する企業であることがほとんどだが、高校サッカー界には着実にその波音が聞こえている。
とはいえ、インターハイや高校サッカー選手権など、高体連主催の公式大会は“教育の一環”という建前もあり、今もスポンサーの掲出は認められていない。それでも今後、資金繰りに苦しむ高校が増えるようならサッカーだけでなく、他の部活にも波及していく可能性はあるだろう。
1試合2000万円という規模の大小はともかく、八戸学院光星のプロジェクトが呼んだ議論をきっかけに高校野球に留まらず、高校スポーツ全体のお金の問題にも注目が集まっている。
文/八木遊(やぎ・ゆう)
【八木遊】
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。

