夫への全幅の信頼が…まさか揺らぐときが来るとは

「彼に対しては、とにかく人間的な信頼感が強かった。甘い恋愛感情というものはあまりなかったかもしれないけど、最強の信頼はありました」
子どもを産むという選択肢も本来なら、彼女の人生にはなかったかもしれない。だがリュウジさんと生活していく中で「チームが欲しい」と思い始めた。幸い、30歳のときに妊娠、一人娘を産んだ。
「働き方も少し変わりましたね。もちろん仕事は好きだったし、もっとスキルも地位も上を目指したいとは思ったけど、前のようにガツガツ出世を探らなくなりました。子ども優先、家庭を楽しくするために仕事があるという考え方になっていった。うちは夫が、特別な時期を除いてはほぼ定時で帰れるから、育児は夫が主に担ってくれました」
それから紆余曲折はあったものの、一度も夫への信頼感が揺らぐことはないまま過ごしてきた。2年前のあの日までは……。
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