読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。今回は61歳女性の「40代で職場トラブルが原因で引きこもりに…現在も悪夢に苦しめられています」という相談に、仏教の教えをわかりやすく説いて「穏やかな心」へ導く、住職・名取芳彦さんが回答します。
61歳女性の「ひきこもりと悪夢に苦しむ日々」についての相談
現在61歳です。45歳の頃、職場でうまくいかないことがあり、ひきこもりになり退職せざるを得ないことがありました。15年以上たった現在でも社会復帰ができず、生活保護で暮らしています。
このような状況で暮らせていることに感謝しているのですが、今も当時のことを夢で見て苦しいです。
今の状況を脱するために、何かできることはあるのでしょうか?
(61歳女性・由紀子)
名取さんの回答:トラウマの正体を分析することが大切

「自分の不幸を誰かのせいにしている人は、その誰かを許さない。許すと自分の不幸の説明がつかなくなるからである」これは、友人の僧侶の言葉です。
幸・不幸は、自分が感じることです。自分が幸せだと思えば幸せですし、不幸だと思えば不幸のままでいられるのです。
もし由紀子さんが、15年以上前の職場でのできごとのせいで「自分は今も不幸だ」と思っていらっしゃるなら、そのできごとを自分の中で消化できず、許せていないのでしょう。そして当時のことがフラッシュバックするたびに「どうして私は15年以上も前のことを、いまだに引きずっているのだろう」と悶々とされているのでしょう。
それを解消するには、当時、職場で起こったことので“何”が心に絡みついているのかを分析し、整理することをおすすめします。

