◆なぜ「POPOPO」という名前に?
そんな戦略眼から生まれたPOPOPOだが、なぜこんなゆるい名前を選んだのか?川上「僕のマーケティングの定石は、先入観を抱かせない名前をつけること。ニコニコ動画もYouTubeに比べて格好悪いし、N高も灘や開成と並べれば意味がわからないはず。でも、それでいい。新しいサービスに何かを想起させる名前をつけると、そのイメージに引きずられてしまう。尖ったものを出しても既知のものとしてくくられるのは命取りなんです。でも、何も想像させない名前ならイメージをイチから塗り替えられる」
POPOPO内では「ホロスーツ」と呼ばれるVRアバターが買える。しかし、リリース会見の発表内容では数万円もするアバターがあるなど「高い」という声が出ている。
ひろゆき「実際には安いものが中心。でも、わざと高価なものを見せておけば、実際に売り場に行ったときに値段の低いものは安く感じますからね。そもそもサービスを利用するだけでもらえるポイントがあるから、それで買えちゃうくらいです」

◆マネタイズしまくるとつまらない世界になる
また、昨今のSNSでは「ユーザーが稼げる」という仕組みを導入して囲い込みを図る傾向がある。ひろゆき氏は「僕もユーザーが儲けられるほうが会員は伸びると思う」と同意するが、川上氏は否定的だ。川上「その主張は正論だと思う。でも、正しすぎるがゆえにユーザーの多様性をなくしちゃうんですよ。初期のニコニコ動画はお金を儲ける仕組みはなかったけど、いろんなクリエイターが出てきましたよね? 面白さとマネタイズって実は相反する要素で、みんながお金儲けに向かうとつまらなくなる。なので最初からユーザーの儲けに頼らず、まずは使ってもらう。その初期ハードルを下げるために1億円キャンペーンもやっているんです。『これ何のサービスなの?』と悩むと人は躊躇しますが『とりあえず1億円が当たるかも』となれば“思考停止”して動くと思うので」
ひろゆき「という思惑なんですが、もし1年後にまたバラマキをやっていたら、そのときはサービスがうまくいってない証拠ですね(笑)」
川上「今回だけだから!」
レジェンドたちの挑戦の行方はどうなるか。その答えが出るまでは、そう遠くない。


