◆女優として出演しつつ裏方を手伝う人も

体力やオファー数の問題で、がっつり表に出られずとも、制作業や事務所の手伝いなどをすれば、何らかの形で業界に携われる。現役をやめたくなったら裏方に回るという新たな選択肢ができるため、歴が長くなるにつれて「二刀流になる」選択肢は大いにアリだろう。
女優経験がないとわからないこともあるため、長年現場のリアルを目の当たりにしていれば、かつての経歴が立派な武器になるからだ。「若い頃はバリバリ作品を出しまくり、徐々にペースダウンして裏方を手伝いつつも現役」なら、わざわざ引退をする必要もない。
オファーがあった時だけ撮影に励み、他の日は裏方業務に明け暮れる……なんて生活が成り立てば、40代、50代以降もビデオの世界で生き残れるだろう。
◆“生涯現役”はハードルが高い
私の見解としては「セクシー女優は何歳でも続けられる」が答えだが、文末には「ただし、一部の人のみ」とカッコで括って付け加えたい。セクシー女優を“生涯現役”というのは、かなりハードルの高い話だ。できなくはないけれど、ずっと自分自身が商品の仕事を続けるには体力・メンタル、そして相当なガッツが必要不可欠。私なんかは速攻で引退した身なので、10年、20年続けている先輩方には言葉に表せぬ尊敬の念を抱いている。
文/たかなし亜妖
―[元セクシー女優のよもやま話]―
【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。

