美味しい料理とワインほど相乗効果が働くものはない。
食が酒を呼び、酒が食欲を湧かせる。そんな至福の時間を楽しむ最適解がここに。
北イタリア・ロンバルディア州で造られるフランチャコルタは、シャンパンと同じ瓶内二次発酵により生まれる。日替わりの「本日のフランチャコルタ」¥1,600
コク深パスタにブッラータ!フランチャコルタ一択の夜も悪くない
フランチャコルタについて、「今日の楽しい時間を始めるための1杯」とは、フロアを回す古澤美奈子さん。
そのとおり、『古澤亭』では豊富にそろう泡で乾杯するところから夜が始まる。
華やかな夜の幕開け相応しいスペシャリテ「アボカドとブッラータチーズのトリュフがけ」¥2,200。フランチャコルタを楽しむためといっても過言ではない、究極の前菜!
そして、誰もが頼む前菜がスペシャリテの「アボカドとブッラータチーズのトリュフがけ」だ。
クリーミーなチーズとアボカドのコクとともにトリュフの香りが鼻を抜け、泡を口に含めば芳醇さはさらに広がる。
チーズクリームがコク深い「山わさびのパスタ」¥2,200。フランチャコルタのキレが山わさびの清涼感を引き立てる、相性抜群の洒脱な組み合わせ
シェフの古澤正広さんのパスタは常連客からも定評があり、3種のチーズが入った「山わさびのパスタ」もまた泡を呼ぶ。
権之助坂沿いに立ち、ガラス張りで賑わいが一目瞭然。席が空けば「お席あります」の看板が掲げられ、呑ん兵衛を吸い寄せる
イタリア最高峰の泡酒をとことん浴びるのに、この上ない一軒だ。
小規模な家族経営ながら絶大な支持を得るモンテ・ロッサ。
「モンテ・ロッサ フランチャコルタ プリマキュヴェ ブリュット」(ボトル¥11,000)で爽やかに〆ると粋。
2.呑兵衛の街・赤羽に潜むワイン玄人たちの聖地
『ワイン+つまみ Nomka』
ワイン好きが絶賛する高次元のマリアージュは、中華とワインの到達点
立体駐車場地下の飲食店街にある立地や「ワインを楽しめる人のみ」の張り紙はマニアックだが、優しいオーナー夫婦が歓迎してくれる。
発酵やフルーツを使った捻りある料理に食通のファンも多い、赤羽の隠れた名店『ワイン+つまみ Nomka』がある。
「タコと野菜のマカオ風ドリア」(¥2,380)はココナッツソースに無糖の練乳や豆板醤を加え、サフランで香り付けた逸品
香港料理店でシェフをしていた店主の五十嵐祐二さんの料理は、食材の合わせをはじめ、ジャンやソースもオリジナリティが満載。
香港や多国籍な要素を取り入れたメニューに目移り必至。
「牛ハチノスのエスニックソース蒸し」(¥1,480)はマッシュポテトとの組み合わせがユニーク。
干しエビ、香辛料、味噌で練ったソースがグルナッシュの冷えたロゼと絶妙に合う。
「しっとりレバーの香り醤油風味かぼちゃパン」(¥700)は食欲を煽るひと皿目に。
クラシック好きにもなじむような、優しい旨みの自然派ワインが充実。1本¥5,000~¥8,000が多く、グラスワインの種類が少ないので、ボトルオーダーを推奨している
合わせるワインはナチュールが主体だがクラシックもあり、繊細な味つけの料理を引き立てる、穏やかな旨みのものが中心。「1本のストーリーをゆっくり味わってほしい」と、ここではボトルオーダーが定番。
時間の経過とともに表情を変える、ボトルでのワインの楽しみ方もぜひ体験してみてほしい。
フランスのフィーヌは、食後に飲むと消化を促すといわれ、現地で親しまれている蒸留酒。醸造酒に比べて、翌日お酒が残りづらいとも。
「フィーヌ・シャンプノワーズ」グラス¥900。
3.渋谷を席巻中の人気店が手掛けるアッパーフレンチ
『C'est ouf』
系列には道玄坂の『アチュー』や『大人気』といった人気酒場も。アパレルショップのような洒脱感を意識したというカウンター主体の空間は、ビル地階ながら開放的な雰囲気
背徳感たっぷりの美食にモダン・ブルゴーニュ。令和の大人が目指す洗練ってこういうこと
刺激的でじつに痛快。型にはまらないのはこういう店と膝を打ちたくなるのが、渋谷『C'est ouf(セウフ)』だ。
仏語のスラングで“ヤバい!”という称賛の意味を持つ店名どおり、ひと筋縄ではいかない魅力が満載。
「コク深いレバームース」¥1,300
まず、シェフはフランス料理の名門として名高い「セルリアンタワー東急ホテル」の『タワーズレストラン クーカーニョ』出身。
火入れやソース使いなど古典的なフレンチの技術を巧みに生かした料理は機知に富んでおり、食べ手をワインの虜にする。
「マリネサーモンパイ」¥990。マスカルポーネとサワークリーム、西洋わさびのバランス感も絶妙!
「ハンバーグ・アン・クルート」¥3,550。粗めにミンチした牛と豚肉の旨みが炸裂。
「白トリュフ香る贅沢クリームパスタ」¥1,400。
「マニュエル・オリヴィエ」(グラス¥1,600)のリッチな樽感もある芳醇なシャルドネが、白トリュフの香りの奥行きを広げる。
「グアナラ70% 生チョコレート/山椒」¥980。パッションフルーツのソースとともに。
ワインはフランスを中心に、クラシック8割、自然派2割。バラエティに富んだ料理との相性も熟慮してセレクト。ボトル¥7,000、グラス¥1,000から
オープン当初は自然派ワインの比重が多かったというが、料理に合わせてクラシックの方が多くなった。
地域にこだわらず全世界のワインを取り入れており、N.Y.のリースリングなど好奇心が掻き立てられる1本もある。
至福のひとときを15時から楽しむことができる、ワイン好きの食道楽にとって最上の歓びの場だ。
「ミッシェル・マニャン マルサネ・モゴット・モノポール2021」グラス¥1,600。
重すぎない味わいでいて余韻が長く続く上品なピノ・ノワールだ。
4.深夜の胃袋を受け止める六本木の隠れイタリアン
『クッチーナ アッラ バーバ』
入り口の「会員制」に緊張が走るが、これは以前入居していた店舗の名残だとか。実際は一見でも来店できるので、安心して入店を
「3杯以上」飲める大人にだけ開かれるワインラバー垂涎の秘密基地がある
スナックやバーがひしめく雑居ビルの3階で、看板も掲げず店を営む『クッチーナ アッラ バーバ』。超隠れ家な立地だが、同業シェフや食通たちにもファンが多いイタリアンの名店だ。
入店の条件は「3杯以上飲める」こと。だが、一歩入ってしまえばそんな杞憂は吹き飛ぶ。
ずらりとボトルが並ぶカウンター主体の店内。奥にはテーブル席もありグループでの利用も可能。朗らかな馬場さんの人柄にも癒やされる
1本2本とエンドレス!空いたボトルが目の前に並ぶ、全メニューがワイン泥棒
店主の馬場光明さんは、西麻布『ヴィーノ デッラ パーチェ』や白金『リストランテ アッラ バーバ』で腕を振るってきた実力派。
紙にぎっしりと書かれた膨大なメニューは前菜だけで30種以上、パスタや肉料理も目移りするような品ぞろえだ。仕事の丁寧さや美味しさを追求した料理を気取らず堪能できる。
フォンドボーの深いコクとポルチーニの香りが悶絶級の「ポルチーニ茸のスパゲッティーニ」¥1,950。
「ペルゴライア」(¥1,700)の伸びやかな酸が旨みに輪郭をつける。
リピーターの多い「天然鮮魚のカルパッチョと薬味サラダ」(¥2,750)は、ハーブの爽やかさがシャープかつフルーティーなソーヴィニヨン・ブラン(¥1,500)とマッチ。
生のハチノスで作る「トリッパのトマト煮」¥1,400。
フラッパートと100%のシチリアの赤(¥1,500)が料理の旨みを引き立てる。
ワインは自然派とクラシックをそろえる。ボトルは¥7,000~で、ボトルに価格が明記されている明朗さも嬉しい。グラスは¥1,500~
上質なワインを手頃に楽しめるのも魅力。気軽さと絶品料理が杯を加速させ、3杯どころかボトルが1本2本と空に。
扉をひとたび開けば、真のワイン好きとだけ共有したい夜が待っている。
コルヴィーナ主体のヴェネトの自然派ワイン「ラルコロッソ 2021」¥1,200。
生き生きとした果実味と滑らかな飲み心地で、熟成させたチーズと合わせて楽しみたい。
▶このほか:ひとりでも気軽に行ける大人のワインバー。代々木上原・神楽坂など最旬6軒


