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「応援するよ」は“嘘”だった。独立したシェフを廃業に追い込んだ、前店オーナーの執念深い「いやがらせ」

「応援するよ」は“嘘”だった。独立したシェフを廃業に追い込んだ、前店オーナーの執念深い「いやがらせ」

飲食業界の独立において、師匠やオーナーからの支援ほど心強いものはない。しかし、その厚意が人を転落させるための「罠」だったとしたら……。

 建設業界で働く伊原健太さん(仮名・47歳)は、悪意によって人生が暗転した経験があるという。

飲食店
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◆とんとん拍子で独立できることに

「だいぶ前のことですが、自分はイタリアンレストランで雇われシェフとして働いていたことがあったんです。手前味噌ながら人気店で、遠方からわざわざ足を運んでくれるお客さんも大勢いました」

 ある時に、そんな常連客のひとりから相談を受けた。

「長く通ってくれている常連さんから、独立して店をやらないかと持ちかけられたんです。飲食業界の人ではありませんでしたが、会社を経営している人で、全てではないものの開店資金の一部を出資してくれるとのことでした」

 いつかは自分の店を持ちたいと思っていた伊原さんは、熟考した末にその話を受けることにした。

「それで、オーナーに『独立させてください』と頭を下げに行きました。『エリアも被らないんだし、応援する。仕入れ先は心配するな。業者に伊原くんの店に食材を卸してもらえるよう話をつけておくよ』と言われました」

◆仕入れ業者から突然取引NGが出てしまう

 オーナーが気さくに相談に乗ってくれて、徹底的に食材にこだわった店にするというコンセプトや看板メニューも一緒に考えてくれた。

「開店資金は予想以上にかかることになり、想定していたよりも多くの額を自分で出すことになりました。銀行からも融資を受けて、独立準備を進めていきました。内装を決めたり、食器類の買い出しで店を回ったり、夢中になって独立に向けての準備を進めていたんです」

 だが、開店直前になって、衝撃的な連絡が入った。

「看板メニューの肉料理の仕入れ先から、突然『取引できない』と言われたんです。そればかりか、野菜や魚介類の仕入れ先まで、馴染みの業者から次々と取引を断られてしまい……。オープンまで間もない頃だったので、本当に頭を抱えました」

 次々と取引が停止になった理由はなんだったのか……。

「どこも理由は教えてくれなかったんですが、泣きついたところ、ある業者から『あんた前の店で汚ねえことしてたらしいじゃねえか』と言われたんです。詳しくは聞けなかったので人伝に調べてみると、自分が『お店のお金を横領していた』という噂が流れていたことがわかったんです」

 無論、そのような事実は一切なかった。伊原さんは誤解を解くため業者を回ったのだが、取引は再開されなかった。

「前の店のオーナーが、『裏切り者の伊原の店に食材を卸すなら、うちの全ての店との取引を止める』と脅していたようでした。オーナーは何店舗も店を持っていたので、その意向に逆らえないと言うんです」


配信元: 日刊SPA!

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