ルイコ56歳の恋愛ルポ第2話。誕生日翌日の「取り消しLINE」から、夫への信頼にヒビが入る。遅い帰宅、急な出張、新しいネクタイ――“まさか”を打ち消すほど不安は膨らみ、半年後ついに夫のスマホへ。そこに待っていたのは、LINEのロックだった。
前回までのあらすじ
前回の話はコチラ。「この人がいれば行く先を間違えずにすむと思えた」という信頼感のもと、大学時代の同級生リュウジと結婚したルイコ。共働きをしながら産んだ一人娘と、育児に協力的なリュウジ、家族3人の幸せな暮らしを築いていたはずだったが……。
「取り消しLINE」…小さな違和感が増殖するとき

あの日は私の誕生日の翌日だった、とルイコさんは振り返る。
「あの頃、夫は異動になったばかりで忙しかったのに、私の誕生日には、予約したおいしいケーキを取りに行って早く帰ってきてくれた。この日のためにと買ったステーキも夫が焼いてくれて。大学生の娘も一緒にクラッカーなんか鳴らしてくれた。あとで掃除するのが大変じゃないと言いながらも、うれしくて幸せだった。
その翌日、夫からLINEがあったみたいなんですが、取り消しになっていたんですよね。今までそんなことはなかったから、あれ、と一瞬、妙な気持ちになりました」
何かあったの?とLINEを送ると、「ごめん、仕事先の人に送るのを間違えて送っちゃった」と返信があった。
「今思えば、少しずつ、『あれ?』と思うことが増えていったような気がします。連絡がないままに帰宅が遅くなったり、娘の誕生日に突然、『悪い、仕事のトラブルで帰れないかもしれない』とか、クリスマスイブの午後に『これから急な出張が入った』とか。こういうのって浮気の兆候だと雑誌やネットには書いてある。でも私は疑わなかった。夫と私の関係性を考えれば、浮気なんかするはずがないと思っていたんです」

