朝腰が痛くて起き上がれないのはなぜ?「朝だけ痛くて、動いているとよくなってくる」「毎日のように痛い、だるい、重い」など症状はさまざま。起床時の腰痛の原因、ストレッチなど対処法をご紹介します。腰痛に隠れた病気もしっかりチェックしましょう。
朝腰が痛くて起き上がれない原因は?

「朝起きたときに腰が痛くて起き上がれない……」そんな症状を感じている人は実はたくさんいます。腰痛は日本人の多くが悩んでいる症状の一つです。
朝スッキリと目覚めたいのに、腰が痛くて起き上がれないのではつらいですよね。ここからは、朝腰が痛くて起き上がれない原因について解説します。
寝返りの回数が少なく、筋肉が緊張している
朝起きたときの腰痛は、腰やお尻の筋肉の緊張が原因の一つです。筋肉は長時間同じ体勢でいると、凝り固まってしまいます。起床時に痛みを起こしやすいのは、中殿筋・脊柱起立筋・腰方形筋などの筋肉です。
人は、寝ているときも寝返りによって適度に体勢を変えています。しかし、寝返りなどの動きが少なくなると筋肉が緊張して固くなり、腰痛につながってしまうのです。
人は年を重ねると、寝返りの数が少なくなるといわれています。寝返りの回数が減ると血流が悪くなり、腰痛や筋肉のこりだけではなく、疲れが取れにくくなるなどの症状も起こることに。
慢性的な腰痛のある人は腰やお尻の筋肉が凝り固まりやすくなっているため、起床時は毎日のように腰が痛むこともあるようです。
寝るときの姿勢
寝返りの少なさに加えて、寝るときの姿勢も腰痛の原因となっています。
- 仰向け……仰向けで寝ると内臓の重さが腰を圧迫する。すると、背骨の外側にある血管が押し潰され、筋肉に炎症が起こり、これが腰の痛みにつながる
- 横向き……横向きの場合、腰ではなく背骨に負担がかかる。長時間横向きでいると背骨が曲がり、腰が痛くなる
- うつ伏せ……うつ伏せの場合は背骨が反り過ぎてしまうことで腰の負担になり、痛みを生じる
腰に疲れがたまっている
前日に仕事や運動をハードにし過ぎた場合など、その日の疲れが抜けきらず、腰に疲れがたまっていることも、腰痛や腰まわりがだるいなどの症状の原因となります。
本来は睡眠によって筋肉や関節の疲労はよくなっていきますが、あまりに大きな疲労の場合は翌日まで持ち越してしまうことも。このような場合、翌朝の腰痛につながることがあります。
椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄などのよくある腰痛
椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄など、腰痛に関連する持病がある場合も、朝に腰が痛くなることがあります。これらの疾患の場合、「息を吸うと腰が痛い」「鼻をすすったり咳をしたりすると腰が痛い」など、動作時に腰が痛むこともあるでしょう。
腰痛の種類やタイプはさまざまで、椎間関節の捻挫による「ぎっくり腰や腰椎椎間関節症」、加齢に伴う骨の変形による「腰部脊柱管狭窄症」、筋肉疲労による「筋・筋膜性腰痛症」などがあります。
また、加齢によって骨粗しょう症となり、脊椎圧迫骨折を起こして腰に痛みが出るケースも。
内臓疾患
姿勢とは無関係に痛みが続くというときは、内臓の病気の可能性も。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、腎臓がんや膵炎(すい炎)に罹っていると、朝起きたときに腰が痛くなりやすいといわれています。
その他、以下のような病気も腰の痛みにつながることがあります。
- 腎盂腎炎……高齢の人や若い女性に多く見られる腎臓の細菌感染症。ドーンと重たいような痛みが左右のどちらかの腰や背中に現れる
- 急性膵炎……膵臓に炎症が生じる病気で、お酒を飲んだ後や油っこい食事の後で背中や左上腹部に刺すような痛みを感じる。重症化する可能性もあるため早めの治療が必要
- 肝炎……背中右下部にだるいような重いような痛みが起こりやすい
心理的要因によるもの
家庭や職場でのストレスなど、心理的要因が起床時の腰痛に関係している可能性もあります。
人間には痛みを和らげる働きが備わっていますが、これがストレスによって機能しなくなると、慢性的な痛みを感じるようになります。
心理的要因が原因の慢性腰痛は「一般的な腰痛治療をする→効果が出ない→治療への不満や痛みでストレスや不安が増える→痛みが増す・続く」という悪循環に陥りやすいため、朝起きたときに腰が痛む原因をはっきりさせることが大切。つらい痛みから解放されるためにも、病院でしっかり検査するといいでしょう。
腰痛の危険度セルフチェックリスト

特定の生活習慣がある人は、腰痛を起こしやすくなります。自分の危険度はどのくらいか、以下のセルフチェックリストを使ってチェックしてみてください。
- デスクワークなど、長時間座っていることが多い
- 中腰の姿勢で作業することが多い
- 長時間、車を運転することが多い
- ハイヒールや底が厚めの靴を履くことが多い
- いつも同じ方の肩に鞄を掛けている
- いすに座るときは脚を組むことが多い
- 猫背など、姿勢が悪い
- 体が極端に歪んでおり、左右対称ではない
- 運動不足になっている
- 腹筋が衰えている
上記に当てはまるものが多いほど、腰痛を引き起こしやすい傾向にあると考えられます。
なお、足やお尻に痺れがある場合や、背骨が曲がっている場合、じっとしても痛む場合などは、放置せず、すぐに病院を受診しましょう。

