◆意外すぎるセクシー女優デビューのきっかけ

音無:マッチングアプリをたまにやっていたんですけど、出会った人の中にシチュエーションプレイがめちゃめちゃ好きな人がいたんです。私が新入社員役で、相手は上司役とか。そのうちに上司と社長とか一人二役をやり始めたので、ちょっと驚いたんですけど、私がうまく機転を利かせて、相手に合わせたんです。そうしたらプレイ後に講評シートを取り出して、演技や対応力などを講評し始めたんです。
――ある意味ハードなプレイですね(笑)。
音無:プレイ中はタガが外れていて理性がなくなっているし、没頭できるし、私は演技に向いているのかなと思ったのがきっかけなんです。普通の仕事をしていてもハリがないし、承認欲求も強いし、セクシー女優が合っているなと思い、辿り着いたんです。
――デビュー時には「上流階級の家系」と謳っていましたが、高偏差値の大学なんですよね?
音無:親の教育方針が、自分が敷いたレールに乗ってほしいって感じの人だったから厳しかったです。いわゆる減点方式で、テストで98点を取ると、その2点のミスを責めるんです。母に勉強を教えてもらったときも、めちゃめちゃヒステリックだったんです。私がわからないところがあると、結構叩かれたりしたこともあります。
――それは厳しい。
音無:中高も一貫校で、高校も難関大学受験コースだったんです。
――そういう私立の難関大学だとスクールカーストがありそうです。
音無:はい、はい、はい。ありました。それも大学の論文で書きました。
――聞きたい話題をことごとく研究していたんですね(笑)。どういった論文ですか?
音無:どうして「いただき女子」ができるのかを研究したんです。「いただき女子」って、実は貧困層がやっているわけではないんですよ。私立のお嬢様学校に通う、一般家庭の女の子がやっていることが多いんです。
――意外ですね。
音無:というのも、私立のお嬢様学校はお金持ちの子が多いじゃないですか。でもスクールカーストがあって、生活水準はちょっと上だけど、本物のお金持ちの家庭からしたら下位になる家庭の子も、ごちゃ混ぜに入学してくるんです。
――なるほど。私立のお嬢様学校に通う「富裕層の女の子」ではなくて、私立のお嬢様学校に通う「一般家庭の女の子」ですね。
音無:そうなんです。そこでお嬢様学校に入ると、お金持ちの子はハイブランドのバッグや洋服を身に着けているので、金銭感覚がめちゃくちゃ違うことに気が付くんです。バイトでやっと10万円稼ぐなかで、親から50万円ぐらいお小遣いをもらっている子が一緒にいるから「うわ~!」ってなっちゃうんです。そこで「私はパパ活をやって、ハイブランドのバッグや洋服がほしい」ってなるんですよ。
――普通の学校なら水準が同じですけど、お嬢様学校だと露骨にスクールカーストが出てくるんですね。
音無:私の周りにもパパ活をやっている子がいました。しかも、ちゃんと受験をして入学した子はプライドが高いんです。
――頭はいいけど、一般家庭という。
音無:でも、この業界は平等ですよね。世間から見たら異色の職業じゃないですか。SNSでもすぐに叩かれますし。差別はいけないですけど、区別される職業だからこそ団結感があると思います。
――それは納得します。
音無:言い方は悪いけど、異端者の集まりみたいな感じだから、みんなで助け合っていこうという気持ちが、女優や業界関係者にすごくありますよね。頑張ったら褒めてくれるし、頑張ればチャンスが与えられるから、居心地がすごくいいです。それに、区別される側の人間なんだって自覚しているので、SNSで発信する内容もちゃんと考えないといけないなって思っています。
――そういう意味でもセクシー女優になってよかったですか?
音無:セクシー女優になってよかったですし、毎日が楽しいですね。
【音無鈴】
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<取材・文・撮影/神楽坂文人(X:@kagurazakabunji)>
【神楽坂文人】
世界一セクシー女優を取材しているカメラマン、ライター、インタビュアー。元成人誌編集者のため、最後の砦として活躍中。年間イベント取材数300本超え! 年間インタビュー数200本超え! バイクで都内を駆け巡り1日で複数の仕事を受けている。X(旧Twitter):@kagurazakabunji

