◆“女”の自分を、このままお終いにするのは寂しかった

「もはや忘れていました(笑)。自分のことは二の次でしたし。でも、子どもが手を離れて余裕ができたときに、性と向き合いたいという思いが芽生えたんですよ。改めて女としての自分を見つめ直して、『あ、ヤバいな』という危機感が……」
――完全に性とかけ離れた生活だったのですね。
「同年代の女友達と『子宮を活性化させないとね』『そういう行為って大事だよね』なんて話すようになってきたのも大きかったですね。40代に突入して『もう女として幕を閉じるの?』『まだまだ欲が眠っているんじゃないの?』と自問自答をする中、このままお終いにするのは寂しいと切に感じたんです。もう少し年齢を重ねていたら、この情熱が家庭菜園に向かっていたかもしれませんけど(笑)」
――小沢さんの女性としての意識が復帰の後押しをしたわけだ。
「でも、復帰作の撮影はさすがに緊張が凄かったですね。同時に40代の裸体を撮ってもらうことに『なんか、すいません』って気持ちにもなっていました。それでも、撮られていくうちに自分の中の“女”を取り戻す感覚があって……。改めて復帰できたことに、心から感謝しています」
――今後やってみたいことはありますか?
「……実は、本当にないんですよ。これは謙虚とかではなく、今お仕事がもらえていることだけで、とてもありがたいから。若いときにはこんなこと思っていなかったのですが、こうして表舞台に出られることは、決して当たり前のことではないんですよね。
これからも目の前のことに一生懸命に。そして、皆さんには1人の人間であり1人の熟女である“小沢菜穂”を楽しんでもらいたいと思います」
――ありがとうございました!
<取材・文・撮影/もちづき千代子>

