脳トレ四択クイズ | Merkystyle
こんなはずでは…2〜3億円の資産を築きシンガポールに移住した人の末路。本当のお金持ちは 「FIRE」 をゴールにしないワケ

こんなはずでは…2〜3億円の資産を築きシンガポールに移住した人の末路。本当のお金持ちは 「FIRE」 をゴールにしないワケ

将来のお金に不安を感じながらも、どうすればいいのか分からない。そんな人も多いでしょう。実は、お金に振り回されずに生きるためには、「収入源を増やす」というシンプルな戦略があります。本記事では、上岡正明氏の著書『資産7億円の父が子どもに伝えたい 本当のお金持ち入門』から一部を抜粋し、お金の不安から解放される考え方や、本当のお金持ちになるための資産形成の基本、さらに「FIRE」をゴールにしない本当のお金持ちの生き方について解説します。

お金の不安から解放される「たった1つの方法」

年収300万円の人が、年収800万円になると幸福感を覚えるという。その理由は、衣食住だけではなく自分の余暇にお金が使えるようになるからだ。

余裕ができるとは、お金の不安から解放されるということだ。

お金の不安を解消する方法はすごくシンプルだ。減るお金の額よりも、入ってくるお金の額を増やせばいい。そうすれば生活費を心配しないで暮らしていける。
それにはどうすればいいだろう? その答えも簡単だ。収入源を増やせばいい。

社会に出てサラリーマンになったとする。収入源は月給だ。

その月給だが、令和6年9月に国税庁長官官房企画課が発表した「民間給与実態統
計調査」によると令和4年(2022年)から令和5年(2023年)まで年収の対前年伸び率は0 . 4%だ。(※3)

これに対して総務省が発表している消費者物価指数によると、 22年度 ( 22年4月1日 ~ 23年3月 31日)の物価の上昇率は3 . 2%。 物価の上昇に年収の伸びが追いついていないのだ。(※4)

将来、給料の上昇が物価上昇を上回るという保証は今のところない。

実際、日本銀行が2025年7月に発表した「生活意識に関するアンケート調査」 将来、給料の上昇が物価上昇を上回るという保証は今のところない。 では5年後の物価は今より上がると答えた人が全体の8割台前半に上る。

そして残念なことに景況感についても先行き(1年後)が良くなると答えた人は5%に満たない。暮らし向きも「ゆとりがなくなってきた」という回答が6割を超えている。(※5)

脅かすつもりはないが、君たちはこの先、厳しい時代を生きていく。

話を戻そう。厳しい時代にお金の不安から解放されるには収入源を増やせばいいという話だった。

つまり、給料以外の収入源を確保しておく必要がある。

サラリーマンなら、会社が許せば副業、不動産投資、株式投資など給料以外にお金を稼げるマネースポットを複数持つことだ。

自営業でも同じだ。本業の他に収入の柱をいくつか持っておこう。

僕は4つの会社のオーナー (実業)をやりながら、 YouTube 、スクール運営、書籍の税、講演料、株式投資、不動産投資など、マネースポットをいくつも持っている。

1人でこなすのは無理なので人に助けてもらったり、一部事業を委託しているが、いくつもキャッシュポイントがある。

それに、マネースポットを複数持っておくのはリスクヘッジでもあるんだ。就職したら、終身雇用が当たり前で定年退職まで安泰という時代もあったが、今は違う。

東京商工リサーチによれば、2025年7月の全国企業倒産件数は961件、 2024年 10 月(909件)以降、9カ月ぶりに900件台になり、7月としては 2022年から4年連続で前年を上回っている。(※6)

また、2025年1月から8月 31日までの上場企業における「早期・希望退職」募集の対象人数は1万108人になり、前年同期の約1 . 4倍に増加。それも、業績堅調な黒字企業が6割を占める。(※7)

1つの会社に依存し、収入源が1つというのはリスクが高いと言わざるを得ない。

マネースポットが複数あれば、1つの柱が倒れても他が支えてくれるし、収入源が増えれば自分がやりたい仕事を選べるようにもなる。

株式投資で成功した人は「やりたくない仕事を断れるようになって嬉しい」と言う。複数の収入源があるということは、自分の人生も選べるようになるのだ。

社会に出たら、収入源を増やしておく ―それもお金の不安から解消されて、自分らしく生きられるお金持ちになるための準備だ。

本当のお金持ちは 「FIRE」 をゴールにしない

不動産投資や株式投資で資産を築いて、家賃や配当金で暮らしていければ定年なんか待たずに会社を辞めて自由に生きられるんじゃないか? 仕事を辞めればいつでもどこにでも遊びに行けるし、海外でも暮らせる。君たちはそう思うかもしれない。

それは、FIREというライフスタイルを人生のゴールにする考え方だ。

FIREは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取った言葉で、 40歳前後でリタイアし、資産を取り崩して暮らしていくスタイルをいう。

その資産だが、1億円では理想的なFIREはできないようだ。

20~30代で事業売却した人が2億、 3億円の資産を築きシンガポールに移住したが、数年で資産を使い果たし帰国した。そんなケースを知っている。それも、レアケースではない。

彼らが資産を失った理由は、FIRE後の再投資に失敗した、浪費癖がそのままだった、そして詐欺にあった、などがある。

ではなぜ、再投資に失敗したり、詐欺にあってしまうのだろう。


それは「資産が枯渇するかもしれない」という不安が根底にあるからだろう。


本当のお金持ちになる準備ができていなかったのだ。

浪費して使い果たしてしまうなんて、まさに準備不足としか言いようがない。

実は、本当のお金持ちは、そうしたリスクやプレッシャーを知っているからFIREなんてしない。

少なくとも、僕の知っている本当のお金持ちは、FIREできるほどの資産があっても、資産を取り崩して生活しない。

何より、本当のお金持ちは働くことに喜びを見み出いだしているからだ。

職種の違いはあれ、他人に喜ばれることに生きがいを感じ、信念を持って仕事に集中して常に上を目指している。

昨日の自分より今日の自分、今日より明日の自分のほうが向上したいと思っているから、仕事を辞めてしまうなんて考えない。

労働の対価でさらなる投資をして、むしろ資産を増やしている。

上場企業の経営者などは資産を築いたら、社会貢献に向かって動く人が多い。

彼らにとってFIREなど、何の喜びもない。何もしないでのんびり暮らすなんて退屈で仕方がないのだ。

出典:
※3 国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査 平均給与及び対前年伸び率の推移」
※4  総務省「2020年基準消費者物価指数全国2025年 (令和7年)3月分及び2024年度(令和6年度) 平均総合、生鮮食品を除く総合、生鮮食品及びエネルギーを除く総合の指数及び前年度比」
※5  日本銀行「生活意識に関するアンケート調査
※6  東京商工リサーチ「全国企業倒産状況」
※7  東京商工リサーチ「2025年1─8月上場企業『早期・希望退職募集』状況」

上岡 正明

株式会社フロンティアコンサルティング

代表取締役社長

あなたにおすすめ