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「最初はまったく信じていませんでした」令和の“オカルト界の女王”・角由紀子が語る“超現実”の世界

「最初はまったく信じていませんでした」令和の“オカルト界の女王”・角由紀子が語る“超現実”の世界

―[インタビュー連載『エッジな人々』]―

科学万能の時代にあっても、人はなお「見えないもの」に惹かれ続ける。その欲望を体現する存在が、角由紀子だ。超常現象、都市伝説、幽体離脱や身体改造まで、「自ら試し尽くす」ことをモットーに取材を重ねる姿はオカルトマニアの間で絶大な信頼を得ている。彼女が身を挺してまで辿り着きたい世界とは?

エッジな人々
角由紀子
 令和の“オカルト界の女王”と呼ばれる角由紀子。テレビやYouTubeでも知られ、(※1)著書『引き寄せの法則を全部やったら、効きすぎて人生バグりかけた話』(扶桑社刊)は発売1か月で5万部を突破するベストセラーに。オカルト研究者として超常現象からスピリチュアル、都市伝説まで幅広く探究し続ける彼女は、かつて伝説的サイト(※2)「TOCANA」の創刊編集長も務めた。見えない世界を追い続ける理由と、“引き寄せ”の極意に迫る。

◆信じないほど「引き寄せ」はできる!

――著書も売れ行き絶好調で、オカルト界隈では角さんのお名前を聞かないことがないほどの活躍ぶりですね。

角:いや……実は私の人生のピークが小学校3年生で、それ以降はずっと挫折続きなんです。

――ずいぶんと早い絶頂ですね。

角:それまでは成績も悪くなく、誰からも好かれて人気者でした。でも、ニキビができ、太って周りからの扱いが180度変わったんです。発言権もどんどんなくなって。子供の世界のルッキズムは残酷ですから。中学から本格的に太り始め、勉強も振るわず、いよいよ“取り柄”がなくなって。「もう誰も私のことを見てくれない」と打ちひしがれましたね。中3は、ほぼ不登校でギリギリ卒業。高校も最低限の出席日数分しか行きませんでした。女子校でみんな仲が良かったけど、小3の頃の輝いた記憶に執着していたので、劣等感が拭えず……そのうち人と話すことも下手になり、引きこもるようになりました。

エッジな人々
――引きこもり時代は、どう過ごしていたんですか?

角:何もせず、寝そべって天井ばかり見てました。大学には何とか入れたのですが、朝起きられない体質が定着して授業に行きづらくなり、テストで悪い点を取るたびにモチベーションが下がり、悪循環に陥りました。一時期は毎日死ぬことしか考えられず、完全なうつ状態。結局、大学も中退してしまいました。

――そこから、現実を超越した世界観、“超現実”に興味を持つようになった?

角:いえ、最初はまったく信じていませんでしたね。大学をやめ、アルバイトとして採用されたスピリチュアル雑誌の編集部が発端です。そこではヒーリングストーンマッサージ、(※3)アーユルベーダや(※4)エサレン研究所が主宰する脳マッサージなどスピ系のサロンを一日5~6件取材する日々。それでも当初は半信半疑でした。スピ系には、社会生活を遮断している人もいたので、失礼ながら「気味が悪いな」という先入観もありました。


◆トレーニングをして1か月で、“幽体離脱”ができるように

エッジな人々
――コミットするようになったきっかけは?

角:別の出版社で精神世界の書籍編集になったのがきっかけです。一冊の本を作るうえで深い取材をするうちに、不思議な現象が本当にあるなら、私も体験したいという方向に変わっていったんです。突破口となったのが、中島修一さんという方が提唱する「(※5)タマエミチトレーニング」の書籍を担当したことです。そこで提唱されている(※6)幽体離脱の方法を真剣に実践したら、本当にできちゃったんですよ。

――それはどんな方法ですか?

角:「記憶の逆回し法」といって、その日やったことを逆順に思い出していくワークを1か月ほど練習していたら、ある日、ポンと体からもうひとつの体が抜け出てきたんです。その後、幽体離脱をもっと上手にできる方法はないかと思って出合ったのが(※7)ヘミシンクです。CDを聞いて、ナレーションに従うと幽体離脱ができるようになるというので、やってみると本当だったんですね。「(※8)引き寄せの法則」に興味を持つようになったのも、そこからですね。

配信元: 日刊SPA!

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