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【大阪・関西万博】絶景カフェNo.1、ハイジにも出合えるスイス館

【大阪・関西万博】絶景カフェNo.1、ハイジにも出合えるスイス館

大人も子供も楽しめるパビリオンの中でも群を抜いているのがスイス館だ。ファンタジックな世界を通して、スイスの魅力を知ることができ、最後には息をのむ素晴らしい絶景を眺められるカフェも待っている。

“隠れハイジ”がいる3D切り絵

パビリオンの中は、冒頭から絵本の世界に入り込んだような気分に誘(いざな)われる。横幅約10m、3層からなる立体的で精緻(せいち)な切り絵に360度囲まれるからだ。

この切り絵は、スイスを象徴するアルプスの遺産から、最先端の技術とイノベーションの世界的ハブへと発展した姿を反映している。スイスでは4か国語が話され、発明、研究、教育、民主主義、コラボレーションなどの分野で世界をリードしている。それを、なんとも愛らしい表現で伝えている。

ここでは、時間をかけてそれぞれのモチーフを読み解いてみてほしい。科学者のアインシュタインや芸術家のジャコメッティ、格闘家のアンディ・フグ、テニス選手のロジャー・フェデラーなど日本人がよく知る著名人が見つかるはずだ。アルプスの山やチーズといった有名な観光地や名産品なども探すことができる。

「ハイジと共に、テクノロジーの頂へ」というテーマのとおり、ハイジが随所に隠れているのもユニーク。隠れハイジは七つ。車椅子のクララや、ペーター、ヤギのユキちゃんと一緒のワンシーンもある。絵柄もよく知るアニメのハイジの姿から、少しクラシカルなものまであるので、七つすべてを見つけてみては。

シャボン玉に願いを託して

切り絵に続いては、AIをを使ったシャボン玉アートを体験するエリアへ。設置されたマイクへ願いごとを話すと、声に反応して大きなシャボン玉がゆらりと浮かび上がってくる。願いをシャボン玉に込めて飛ばすイメージだ。シャボン玉が誕生する中心地の周りを歩きながら移動するようになっているので、角度を変えて虹色の輝きを見せる球体の美しさに夢心地になる。

願いごとの内容はAIが種類別に分類し、翌日次の部屋へ向かう通路にトップ10が投影される。

スイスパビリオンの建築も四つのスフィア(球体)で構成されている。四つの球体は「価値」「展望」「予測」「喜び」を表している。手がけたのはスイス・バーゼルで活躍する「マヌエル・ヘルツ建築事務所」。彼らは、軽量な膜を使用し、重量を約450kgに抑え、「スイスパビリオン史上最も軽い」パビリオンを実現した。その重量は、通常の建材で作る建築物と比べると1%ほどの重さしかないそうだ。運搬や建造時の負荷も軽減され、二酸化炭素の排出量も最小限に抑えられるメリットがある。

©FDFA, Presence Switzerland

最後は「生命、地球、人間拡張」という主要テーマを伝える展示が待っている。それらすべてを体験した人を最後に見送ってくれるのも、やはりハイジなのだ。

配信元: marie claire

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