◆不運な当たりが分岐点に…試合の流れを左右した一打の差
実はこの日の佐々木と菅野の結果は全く逆になっていてもおかしくなかった。というのも試合中盤にともに“不運な安打”を浴びたものの、その後の投球が全く異なる結果を導いていたからだ。佐々木は1点の援護をもらった直後の3回裏に逆転2ランを被弾。続く4回は、2死一塁から8番ルイーズをファーストゴロに打ち取ったと思われたが、その打球が一塁ベースに当たり内野安打に。このプレーで二塁走者が一気に生還し、この試合3点目を失った。
さらに9番テナに安打でつながれると、佐々木は集中力が切れてしまったのか1番ウッドに手痛い3ランを浴び、このイニングだけで4失点。ルイーズの打球が数センチずれていれば、無失点で切り抜けていただろう。
◆一歩間違えば逆転弾…菅野が見せた危機管理力
菅野にも不運な場面があった。不運に襲われたのは勝利投手の権利が懸かった5回表。2死から9番打者に内野安打で出塁を許すと、続く1番ターナーを平凡なライトフライに打ち取ったと思われた。しかし、右翼手モニアクが太陽の日差しが目に入ったか、打球を見失い結果は二塁打に。一打出れば同点、一発が出れば逆転という大ピンチを招いてしまった。
ここで菅野が対峙したのは、昨季大谷翔平(ドジャース)との争いを制し、ナ・リーグ本塁打王に輝いたシュワーバー。カウント2-1から菅野が投じたスライダーはやや甘く入り、シュワーバーの打球はセンターへの大飛球に。メジャーの本拠地30球場のうち28球場で本塁打という一撃だったが、フェンス手前で打球は失速し、中堅手マッカーシーのグラブに収まった。
不運な安打から4失点した佐々木とは対照的に、このピンチを何とか無失点で切り抜けた菅野。続く6回を三者凡退で打ち取り、昨年9月以来となるクオリティースタートも記録した。

