◆今年も猛威を振るう花粉症

「例年よりも2割ほど花粉症の症状を訴える患者が増えています。全国的に子供の有病者が増えているのも近年の特徴。また、年々症状が悪化する患者さんも増えています」
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会の’21年版ータによると、ここ20年で5~9歳のスギ花粉症を含むアレルギー性鼻炎の有病率は4倍に増加し、10代は約20%から50%へと増えている。
◆花粉症による経済損失は年間約10兆円!
当然、成人への影響も甚大だ。今や2人に1人が発症していることから、厚生労働省が’24年に作成した資料では花粉症によって年間約10兆円もの経済損失が発生している可能性が指摘されている。その症状で著しく集中力が低下し、仕事に悪影響を及ぼすためだ。花粉症歴20年の50代男性は「名刺交換のときにお辞儀したら、水のような鼻水がドボドボ溢れて差し出した名刺がびちゃびちゃになった」と嘆息する。花粉症歴25年の小野利恵子さん(仮名・31歳)も次のように話す。
「今年は1月7日から新しい薬を服用するようになって、だいぶラクになったのですが、昨年は薬の効きが悪くて大変でした。目のかゆみが治まらず、ピッコロ大魔王のように上瞼が腫れてしまって……。人に会いたくなくなるわ、仕事中に鼻をかみすぎて上司に注意されるわでツラすぎた」

