特に、イングランド代表からの勝利は世界にも衝撃を与えている。最新のFIFAランキング(今期間の試合後に発表)が4位で、優勝候補にも挙げられている強豪国を敵地で撃破。昨年10月に対戦したブラジル代表戦に続いて、日本代表はまたもワールドカップ優勝経験国に土をつけた。

◆ドイツ、ブラジル、イングランドから勝利
今回のイングランド代表はメンバー選考などのプライオリティが高く、ベストメンバーではなかったなど、評価を見つめ直す要素はあるものの、それでも十数年前であれば敵地で勝つことなど考えられなかった。着実に日本代表は成長しており、強くなっていると断言できる。振り返ると、前回大会後にワールドカップ優勝経験国とは4回対戦しており、ウルグアイとの引き分け以外はドイツ、ブラジル、イングランドから勝利を収めている。しかも、うち2つは相手が有利といわれるアウェイでの勝利であり、長い日本サッカー界の歴史のなかでもあり得ないことだった。しかも、今回は負傷者が続出が懸念されているなかで残した勝利ということもあり、否が応でも本大会への期待は高まってしまう。
◆警戒心を強めさせてしまった?
今回の勝利で戦術的方向性、メンバー候補のポテンシャルやコンディションなどを確認でき、当初の目的は達成された。そのうえで、イングランド戦後に森保一監督がコメントしたように「どんなチームにも勝っていけるという自信になった」と、メンタル面でも良い効果を得られた。2023ワールドベースボールクラシック決勝前に大谷翔平が「あこがれるのをやめましょう」とチームメイトを鼓舞した言葉は流行語になったが、サッカー日本代表においては今回のイングランド戦での勝利が大谷の言葉と同じ効果を生むことになるだろう。
強豪国にも手が届く、その壁を越えられるという自信を得た一方で、優勝候補となる強豪国を含めたすべての相手に「日本と対戦すると負けるかもしれない」と警戒心を強めさせたことも間違いないだろう。

