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イングランド撃破は「奇跡」か、それとも「必然」か。世界を震撼させた森保ジャパンの現在地

イングランド撃破は「奇跡」か、それとも「必然」か。世界を震撼させた森保ジャパンの現在地

◆ボール保持率が上回る相手には勝てるのだが…

スコットランド戦とイングランド戦では違う戦い方を求められた。自分たちがボールを保持する戦い方と相手にボールを保持される戦い方だ。もちろん同じ試合のなかでもその戦い方は時間帯などによって異なるのだが、チームとしてどう臨むのかという戦術面での準備段階で違っていた。

スコットランド戦での日本のボール保持率は56%で、イングランド戦は34%という結果だった。これは結果的にそうなったという受動的なボール保持率というより、ある程度意図的にそうした能動的なボール保持率といえるだろう。

理想としては、どんな相手であろうと「ボールを保持する時間」を長くしてゲームを支配する展開にしたいところだ。しかし、技術的な差や能力的な差によって保持する時間を短くなる相手が存在する。それがイングランドであったり、ブラジル、ドイツ、スペインであったりする。

前回大会はすべての相手にボール保持率で上回られるといった割り切りのもとで戦術を組み立て、ボール保持率が下回ったドイツとスペインには勝利した。しかし、ボール保持率が上回るあるいはほぼ同等だったコスタリカとクロアチアには戦術的準備不足が否めず敗れてしまった。

ボール保持率で上回れる相手は4年前よりも増えたし、下回る相手であっても前回のドイツ戦やスペイン戦と異なり、イングランド戦で見せたように相手陣内へ押し込めるビルドアップができる確率は高くなっている。グループリーグの対戦相手でいえば、日本よりボール保持率を上回れる技術力があるのはオランダだけとなり、チュニジアとスウェーデンには日本のほうが上回るあるいは同等くらいの技術力だと評価する。

◆今や日本代表は「徹底的に研究される対象」

ただ、相手がそのとおりに試合に臨んでくるとは限らない。日本が相手にとって最も危険な展開をつくるひとつのパターンとして、ディフェンスラインから出るパスを奪ってからのカウンター攻撃がある。ディフェンスラインからのパスではなかったが、イングランド戦での得点シーンがまさに理想形といえる。

それを防ぐ戦術のひとつにロングボールが考えられる。単純に放り込むだけで崩されるほど今の日本の守備網はもろくないが、放り込まれたところが相手のストロングポイント、または相手優位であった場合、ボール保持率を捨ててロングボールを使う戦術にすることだろう。2024年のアジアカップでイランに敗れたような展開だ。

その頃からはメンバーも変わり、戦略も多少は変化している。また、その後ロングボールで上回られるような相手と対戦していない。過去の日本代表および各選手を徹底的に研究して、自分たちのスタイルを捨ててまで勝てる戦術で挑まれることも考慮しなければならなくなった。とはいえ、日本も同等もしくはそれ以上に相手を研究して挑むはずなので、試合までスカウティング業務を担うスタッフらの活躍に期待したいところだ。


配信元: 日刊SPA!

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