◆健康食品の真実

まずは、健康食品の真実を紹介しよう。「腸活ブームを受けて、食品メーカー各社が開発している乳酸菌飲料やサプリは注意が必要です」と話すのは、消化器外科医で予防医療のヘルスコーチとしても活動する石黒成治氏だ。
「腸には約1000種類の細菌が共生していますが、そのベストなバランスには個人差がある。にもかかわらず、特定の乳酸菌を多く含んだ飲料やサプリを摂り続けたら、腸内細菌のバランスが崩れかねません。
乳酸菌が“生きたまま腸に届く”と謳う商品もありますが、胃酸で殺菌されて腸まで届くのがナチュラルな状態。だから、大量摂取するとアレルギー反応が起こり、下痢などの症状を引き起こす恐れがある。添加物や果糖ブドウ糖液糖など体に悪い成分も含まれる商品もあるので、私は飲まないようにしています」
◆医療関係者が避ける食品
同様の理由で、「カロリーゼロ食品」も避ける医療関係者が多いという。「甘味を感じるのに、実際にはカロリーゼロとなると、脳が混乱するのです。いくら口にしてもカロリーが吸収できないから、脳は『もっと食べなければ』という信号を送って食欲が増す。結果的に痩せるどころか太る人もいるし、糖尿病リスクが高まる」
また、カロリーゼロ食品には近年、健康リスクが指摘されるようになった物質が含まれていることもあるという。
「例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテームといった人工甘味料は疫学研究でリスクが指摘され始めています。また、エリスリトールは血管の収縮や血栓分解能力の低下を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めるという論文が米国で発表されています」

