新日本プロレスの人気プロレスラーにして「100年に一人の逸材」と言わしめ、プロレスラーを引退したばかりの第11代社長(’23年12月就任)棚橋弘至が、日々の激務のなかでひらめいたビジネス哲学を綴っていく。今回は「ロングヘア」について。棚橋社長はいったいどんな結論に至ったのか。(以下、棚橋弘至氏の寄稿)
◆vol.61 過去を断ち切り、新たなステージに進む決意表明の「断髪」
引退試合を終え、翌週は丸々1週間お休みをいただきました。こんなにも長い休みはプロレスラーになって初。しかし、「いざ休み!」となっても大学生の子供2人はそれぞれ予定があり、嫁さんも「どっか行ってくれば」と温度差がある。今までなら「毎日トレーニングしよ!」と気持ちを切り替えられましたが、引退したばっかりですからね。「1月はトレーニングしない」と決めていました。
昔、ファンの頃に見ていたプロレスラーは、不思議と後ろ髪だけが長くて。僕もプロレスラーになったら「後ろ髪を伸ばそう」といつしか思うように(間違った解釈)。20年くらいマイナーチェンジしながらロングヘアを維持していたのですが、引退で後ろ髪が必要なくなったんですね。これはもう切るしかないと。
いつの間にかロングヘア自体が好きになっていたので、未練はありませんでしたが、ちょっとだけ寂しさはありました。行動に何かしら意味を見いだしたい癖がある僕は、「髪を切る意味」を調べました。「心のリフレッシュ」「気分転換」「厄払い」「新たな決意表明」などなど。それと、古くから「髪には邪気が宿る」とされていて、傷んだ髪を切ることで、悪い気を払い、運気を上げるとも考えられているそう。昔、失恋したら髪を切るみたいな風習がありましたが、「悪い縁を断ち切る」象徴的な行為だったんですね。今回、僕の断髪は「過去を断ち切り、新たなステージに進む決意表明」であったわけです。

さぁこれで、準備完了! 覚悟も決まりました。しかも、邪気も払えて、運気も上がっています。社長の運気が上がっている=新日本プロレスの運気も、もちろん上がっているということ(強引)。
「立つ逸材跡を濁さず」とはよく言ったもので、’26年、プロレス界からエースはいなくなりましたが、運気を残しました。さぁ、これから、どの選手が時代を掴み、つくっていくのか、社長としてとても楽しみです。でも、定期的に美容室行かないとね。後ろ髪がまた伸びてきたら、謎のマスクマン「ザ・エース」が、新日本プロレスに突然現れるかもしれないから(笑)。
髪、短くなりました👍 #断髪式 pic.twitter.com/oR86aETT0T
— 棚橋 弘至 (@tanahashi1_100) January 17, 2026
◆今週のオレ社訓 ~This Week’s LESSON~
「立つ逸材跡を濁さず」社長の運気が上がり、’26年新日本の運気も上がる!<文/棚橋弘至 写真/©新日本プロレス>
―[新日本プロレス社長・棚橋弘至のビジネス奮闘記~トップロープより愛をこめて]―
【棚橋弘至】
1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)。’26年1月4日を以て現役を引退。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」

