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「GMARCH」を目指す偏差値40の息子に「720万円溶かした」47歳父。中学受験で世帯年収2000万の夫婦関係に亀裂が入るまで

「GMARCH」を目指す偏差値40の息子に「720万円溶かした」47歳父。中学受験で世帯年収2000万の夫婦関係に亀裂が入るまで

◆「行きたくないと」逃げ出した息子、でも…

――夫婦間で衝突する場面もあったんですね。

島田:ありましたね、何度も。ある日、台所で口論になって、妻から「あなたのサポートが足りないから成績が上がらないんだ」と言われたんです。

それで、「息子が計算ミスしたくらいで泣かせてるお前に言われたくないわ」と思って、思わず「うるさい!」と言い返して。その勢いで、手に持っていた皿とフライパンを床に叩きつけてしまいました。一瞬、妻は動揺した様子を見せましたが、すぐに何事もなかったかのように振る舞いました。

当然、皿は割れるし、フライパンも歪むしで……。後片付けをしながら、「何やってるんだろうな」と、虚しくなりましたね。

――家庭内の空気が重い中、息子さんのモチベーションには影響はなかったですか。

島田:成績自体は、じわじわ微増という感じだったんですけど、モチベーションは下がっていきました。「もう公立でいいや」とか言っていた時期もありましたし、ずっと「受験勉強をやめたい」と言っていました。

ある日、塾から「授業の時間になっても来てない」と連絡があって。慌てて通塾路を探しに行ったら、駅前で泣きながら「塾に行きたくない」と言って、本屋の中で歩き回っていたこともありました。

――それでも最後まで、どうやってやめずに続けられたのですか。

島田:もう、“人参”をぶら下げまくってましたね。次のクラス分けテストで上のクラスに行ったら欲しいものを買ってあげるとか、第一志望に受かったら旅行に行こうとか、ペットを飼おうとか……。手を変え品を変え。それで、なんとか最後までやり切った、という感じです。

◆いつになったら自由になれるのか

――中学受験を終えた今、どのようなお気持ちですか。

島田:結果として、息子は第一志望校には届かず、偏差値50程度の第三志望校に進学することになりました。第一志望とは偏差値で10以上の差があったので、正直厳しかったとは思います。

ただ、妻はまだその学校に未練があるようで、高校受験での再チャレンジも考えているようです。私としては、「もうそこまでやらなくてもいいんじゃないか」と思っていて。第三志望とはいえ入れたわけですし、進学先は大学附属なので、息子が望むならそのまま内部進学でも全然いいと思っています。でも、妻を見ていると、そうはいかなそうですね。

――中学受験が終わった後も、また次の受験に向けた動きが始まっていることについて、どう感じていますか。

島田:社会人になってからも感じることですけど、いわゆる“ムービングゴールポスト”みたいな状態だな、と。一つクリアしたと思ったら、また次の目標が設定される、というか。

「中学受験を終えたら、6年間は少し自由になるんじゃないの?」と思っていたんですが、全然そんなことはなくて、また新しいゴールが置かれているような感じがします。塾でも、中学受験が終わった直後から中学進学準備講座が始まっていて、息子も受講していますし……。正直、終わりが見えないですね。ずっと続いていく課金ゲームみたいだな、と。

中学受験って、第一志望に受かるのは3割くらいと言われていますよね。残り7割はどこかで折り合いをつけることになる。そんな中で、塾から「中学受験経験者は早慶附属の高校に受かりやすい」と言われると、「じゃあ次は高校受験でリベンジを」って思ってしまう親も少なくないと思います。うちの妻も、まさにそんな感じで。


配信元: 日刊SPA!

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