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ルイ・ヴィトン 30代トップ販売員が3年かけて学んだ「中国語」…“爆買い”の現場で悟ったこと

ルイ・ヴィトン 30代トップ販売員が3年かけて学んだ「中国語」…“爆買い”の現場で悟ったこと

カタコトでも、「伝える」ことで心の距離が一気に近づく

言語を学ぶ理由は人それぞれですが、言語は、相手を理解したい、相手に伝えたい、という想いを実現するためのツールです。

遠く離れた海外でも「日本から来ました」と伝えると、「アリガトウ」「オハヨウゴザイマス」と現地の方が笑顔で日本語を話してくださいます。たった1つ2つ言葉を知ってくれているだけで、なんだかとても嬉しくて、心の距離が一気に近づく感覚を何度も体験しました。

決して流暢な必要はないんです。たくさんできなくてもよくて、ほんの一言でもお客様の言語で話しかけてみる。「ありがとう」を伝えてみる

カタコトでも、発音が不完全でも、「あなたに伝えたい」という気持ちがあれば、きっとお客様に届くはずです。その一歩がお客様を笑顔にしたり、安心感を与えたり、時にはご購入に繋がるきっかけにもなります。

実際に手話や中国語で対応したお客様の中には、「上手だね、頑張ってね」と声をかけてくださる方もいたり、2回目にお会いした時に、手話の種類が増えているのに気づかれて、勉強していることを伝えたら、涙ぐまれる方もいらっしゃいました。

言語はあくまでもきっかけにすぎず、大切なのは「お客様に喜んでほしい」という気持ちです。お客様1人ひとりとの出会いを大切することで、「このお店に来てよかった」「この人に接客してもらえてよかった」「このブランドがさらに好きになった」という記憶を持ち帰ってもらえたら、最高だと思うのです。

完璧じゃなくていいので、ちょっとした挨拶や単語を覚えたり、ポケットにメモを忍ばせて読みながら伝えるだけでも、歓迎の気持ちが伝わるはずです。

土井 美和
株式会社Clienteling Advisory
代表取締役

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