◆過酷な投手登板時に求められる集中力
さらにメジャーリーグでは2023年からピッチクロックが導入された。その年は大谷も即座に新ルールに適応したが、翌24年には走者を置いた場面でのピッチクロックが20秒から18秒に短縮されるなど、試合のスピードアップが図られている。つまり、以前は容易にできた「試合中に息つく暇」がほとんどないのが現状だ。大谷が「投手兼DH」で出場する際は20人以上の打者と対峙しつつ、2~3イニングごとに打席に立つ必要もある。いくら“超人”といえども、同じ試合で投打に100%の集中力を保持するのは簡単なことではないだろう。
◆高齢化が進むドジャース野手陣
そこで思い切って、大谷の先発登板時は他の打者にDHを譲ることも選択肢に入れるべきではないだろうか。ワールドシリーズを2連覇中のドジャースは、チームとしても成熟しきっている。ネガティブに言い換えると、特に野手陣には高齢化の波が押し寄せている。
約3か月後に32歳になる大谷のほか、フレディ・フリーマンはすでに36歳のベテラン。そしてケガで戦列を離れているムーキー・ベッツも33歳と、ピークは過ぎ去っていると言っても過言ではない。
さらにテオスカー・ヘルナンデスやウィル・スミスといった中軸を担う打者も軒並み30代に突入している。新たに加入したカイル・タッカーにしても29歳と決して若くはない。

