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株価急騰の裏にある「データセンター」の正体と地域にもたらすもの

株価急騰の裏にある「データセンター」の正体と地域にもたらすもの

9月18日、株式関連で景気の良いニュースが飛び込んできました。日経平均株価が急騰し、4万5303円43銭と、史上初めて4万5000円台に乗せたのです。株価はこのところ一貫して上昇基調にあります。今年4月7日の日経平均の終値は3万3780円でしたが、7月22日には終値で4万1000円を突破。その後も上昇が続き、9月18日にとうとう大台と言われていた4万5000円を記録したという流れです。

なぜ株価は上がっている?

株価上昇
【画像出典元】「stock.adobe.com/izzyU」

株価が上がる理由はさまざまです。今年の夏から始まった株価急騰に関しては、アメリカの関税措置をめぐる不透明感が薄らいだとして自動車など輸出関連の銘柄に多くの買い注文が入ったことが大きな理由と言われています。

また、9月1日の終値は約4万3000円でしたが、それから3週間弱で2000円も値上がりした背景には、「米国の利下げ」「自民党総裁選の実施」「物価高の定着」などが指摘されています。

こうした理由に並んで、今回の株価急騰の要因ではないかと言われているものが、ほかにもあります。それは、データセンター関連株の高騰です。

9月10日に日経平均株価は、前営業日比378円高の4万3837円の値を付けましたが、株式・投資信託・FX・暗号資産などの情報サイト「MINKABU PRESS」はこの時、その背景を次のように伝えています。

「相場に活を入れたのはAIデータセンター関連のシンボルともなっている米オラクル <ORCL> の存在である。」

~中略~

「これを受けて東京市場でも、AIデータセンター関連もしくはその周辺に位置する銘柄群の株価が強く刺激される格好となった。」

会社四季報オンラインでも次のようにデータセンター関連株を評価しています。

「データセンター関連銘柄はここ数年の上昇相場の牽引役であり、今後もその位置づけは変わらないだろう。」

データセンターって何?

データセンター
【画像出典元】「stock.adobe.com/metamorworks」

さて、筆者は「いま株を買うなら、データセンター関連株が狙い目ですよ」ということを言いたいわけではありません。このニュースを聞いて、多くの方が思い浮かべるであろう、もっと基本的なところの「そもそもデータセンターって何?」について考えていきたいと思います。

データセンターとは、サーバーやネットワーク機器を設置するために作られた建物で、データの処理・保管・通信を行うための専門施設です。冷却設備や大容量電源、高速回線が整えられ、セキュリティや災害対策も施されている点が特徴として挙げられます。こうした特徴から、自社にサーバーを設置していた企業が、より安全にデータを保管できるデータセンターへ移行するケースが増えています。

このデータセンターを誘致したい自治体がこのところ増えているのです。2022年の段階で、経済産業省は「意見交換の結果、100を超える地方公共団体からデータセンターの候補地の提示があり、その多くは実現可能性に向けた検討段階であることが分かりました。」という文書を発表しています。

配信元: mymo

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