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株価急騰の裏にある「データセンター」の正体と地域にもたらすもの

株価急騰の裏にある「データセンター」の正体と地域にもたらすもの

データセンター誘致はメリットだらけ

メリット
【画像出典元】「stock.adobe.com/Dilok」

ではなぜ、自治体はデータセンターを誘致したいのでしょうか。データセンターを誘致する主なメリットは次の3点と言われています。

・雇用創出
・地域経済の活性化
・地域全体の通信環境の改善

データセンター誘致の最大のメリットと言ってもいいのが、地域の雇用創出です。データセンターを誘致すれば、多くの技術者やセキュリティの専門家などが必要となります。地域の求職者の選択肢は増え、外部からの移住者が増える可能性もあるでしょう。その地域で働く人が増えれば、自然と自治体の税収もアップします。

さらに、データセンターでは大量の電力が必要です。この電力がどこから供給されるかと言えば、地元の電力会社です。データセンターを誘致することで、電力会社はもちろん、その関連企業にも大きな利益が生まれます。結果的に、地域経済は活性化していくでしょう。

データセンター誘致のメリットは、経済面だけに留まりません。データセンターは大容量のデータを処理するための施設です。それを実現するためには光ファイバーや通信回線などを整備する必要があります。例えば、これまで光回線の1ギガプランしか選べなかった地域が10ギガプランも利用できるようになるなど、より高速で安定した通信環境が実現します。

ここまで見ていくと、データセンターの誘致には多くのメリットがあることが分かりました。多くの自治体が誘致したいと思うのも当然のことでしょう。

さて、今回は日経平均株価が史上初めて4万5000円を突破したというニュースから、その背景にある「データセンターとは何なのか」というところまで話が膨らんでいきました。

ただ単に「日経平均株価が4万5000円を超えた」という事実だけを知るより、「日経平均株価が4万5000円を超えた」→「その背景にはデータセンター関連株がありそうだ」→「データセンターとは何?」→「自治体が積極的にデータセンターを誘致しようとしているがなぜ?」と考えを巡らせていくと、無味乾燥に思われる経済ニュースもより身近なもの、面白いものと感じられるのではないでしょうか。

配信元: mymo

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