駐日イスラエル大使のギラッド・コーヘン氏が2026年4月14日にXで、報道番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)内でのコメンテーター・玉川徹氏による米・トランプ大統領の娘の夫・ジャレッド・クシュナー氏をめぐる発言を「懸念すべき」とし、「テレビ朝日に正式な書簡を送りました」と公表した。

クシュナー氏の協議参加「彼の宗教とは無関係です」
玉川氏は10日放送の同番組で、米国とイランの協議にクシュナー氏が出席するとみられていると紹介されたことに、
「トランプ家の代表として入っているとしか見えないし、ましてやユダヤ人ですよね? このイランとの協議に関しては、むしろいないほうがいい人のような気がするんですけど、娘婿という立場として入ってくるこの人って何なんだろうってずっと思ってるんですけど」
と発言。イスラエルのネタニヤフ首相に近いクシュナー氏がアメリカ側として交渉の場に同席することは「マイナス」ではないかと、専門家に尋ねていた。
コーヘン氏はXで、
「玉川 徹氏が、ジャレッド・クシュナー氏はユダヤ人であるという理由で外交交渉から排除されるべきだと示唆した懸念すべき発言について、テレビ朝日に正式な書簡を送りました」
と発表した。
続けて、「クシュナー氏の外交における役割は、彼の宗教とは無関係です」と主張。「彼はアブラハム合意を含め、地域の平和の前進に大きく貢献しており、豊富な実績と専門知識を有しています」とした。
「差別や反ユダヤ主義が入り込む余地は一切ありません」
コーヘン氏はさらに、
「平和構築は、経験と誠実さに基づくべきであり、個人の属性や宗教に基づくべきではありません。差別や反ユダヤ主義が入り込む余地は一切ありません。とりわけホロコースト・メモリアルデーである今日においては、あらゆる憎悪や排除に対して断固として立ち向かう必要があります」
と、訴えている。テレビ朝日に、「本件に対し、然るべき重大さをもって対応することを信じています」と求めた。
玉川氏の発言はSNSで、単に協議への影響を尋ねたものだとする一方、「人種差別ではないか」との意見も寄せられていた。
13日にJ-CASTニュースの取材に応じたテレビ朝日広報部は、玉川氏の発言は、「ユダヤ系アメリカ人で、イスラエルのネタニヤフ首相に非常に近いクシュナー氏が、アメリカとイランの和平協議に出席することの影響について、ご出演いただいた専門家に質問したもの」であり、「ご指摘には当たらないと考えております」と見解を示している。