「ワイン選びに迷ったら、ワインショップに駆け込む」と、普段から都内のショップを愛用している編集部・船山。今回はどんなふうに利用しているのかをレポート。
都内にある『THE CELLAR 虎ノ門本店』を訪れ、おもたせ用のワイン選びの買い物をレポート!
まるでライブラリーのようなシックな店内
入りやすい大型店で、目的と予算を伝えて相談
今回、編集部の船山が訪れたのは『THE CELLAR 虎ノ門本店』。入ってみて驚くのは、2,500種類あるという品ぞろえの多さ。
「ワインショップに行ってみたいけど、詳しくないと怒られそう……」という初心者でも、大型店であれば、ハードルは下がる。
実際、こちらの店舗は中央に通路があり、その左右に国別のワイン棚が並ぶ。大型書店のような感覚でワイン選びに没頭できるため、安心感があるのだ。
早速、ストアマネージャーの千田ゆう美さんが話しかけてくれた。
やわらかい笑顔で接客してくれる千田ゆう美さん
「お探しのワインがあればお手伝いしましょうか?」
ワインショップに行ったら、自分で選ぶのではなく、スタッフさんに頼るのが正解だと船山。そこで「ワインスクール時代の友人とのワイン会があるんです。生産者について語れるワインがないかなーと思って、2万円ぐらいだとどうでしょう?」と相談。
すると「誰にどんな目的で差し上げたいのか、予算も含めた条件を伝えてもらえるのは嬉しいですね」とにっこり。店内を巡りながら3本提案してくれた。
日本ワインの品ぞろえは約300種類。小規模から大手まで新しいワインの発掘も得意。毎月スタッフ総出で試飲会を行うそう
中でも船山がピンときたのがブルゴーニュで最も成功した日本人醸造家が造ったという「ルー・デュモン」の赤ワイン。
「当店にもお越しいただいたのですがとても親しみやすい方でした」と千田さん。
「ワインの存在は知っていたけれどニーズに合った提案がドンピシャ」と船山も大喜び!
次にお願いしたのは、ギフト用のワイン選び。
「今度40代の経営者男性の誕生日があるんです。事業が軌道に乗って順調なので、ワインでお祝いの気持ちを伝えられたらと」
すると、お相手男性のワインへの知識の程を聞き、ひらめいたようにカリフォルニアの「クロ・デュ・ヴァル」という赤ワインを紹介してくれた。
テイスティングルームの最奥部には高級ワインのセラーが。2万円以上のワインが綺羅星のごとく鎮座
「1970年代にフランスとカリフォルニアのワイン対決で、勝利したことで名声を得たワインです。エピソードとともに贈られてはいかがでしょうか?」と千田さん。
成功している友人に“勝利の美酒”を贈るという提案がイメージにぴったり。船山も「この大喜利のようなやりとりが、ワインショップの楽しさ」と満足げだ。
目的のワイン選びが順調に済んで安心したあとは、「ほかにも店内、見ていきませんか?」と提案された。
目的のワインを見つけるため、3本以上は提案してくれる
改めて入り口側から案内してもらうと、木箱にザクザクとワインが入っているのを発見。値札を見るとすべて¥1,500以下!
「ロングセラーのデイリーワインで、毎回立ち寄って買われる方も多いですね」と千田さん。みんな上手に家飲みでもワインショップを利用しているのだ。
奥へ進んでいくと、日本、アメリカ、スパークリング……と産地やタイプ別に棚が分かれている。
手書きのコメントはスタッフが味わった生の感想
ボトルには、スタッフ渾身の手書きPOP。スタッフごとにファンがいるというから驚きだ。
さらに一番奥にはテイスティングルームも。
この日のグラスワインは北海道の注目生産者の赤ワイン
常時2種類のグラスワインが提供されており、こちらのワインを試飲しながら店内を見て回ってもOK。優雅に店内を利用できるサービスだ。
テイスティングルームでは生産者本人によるセミナーも
テイスティングルームは週末になるとイベントでも利用されている。試飲やセミナーで知識を増やせる場としても利用できるのがうれしい。
改めてワインショップの楽しさを発見しつつ、店を後にした。
後日、船山に話を聞くと、ワイン会も誕生日ギフトも千田さんから聞いたエピソードのおかげで大成功。「やはりワインショップは頼りになる」と満足げに話していたのが印象的だった。
ソムリエに選んでもらった「シチュエーションに合わせた4本」
【予算:¥20,000程度】ワイン通も納得する物語のある一本 「ルー・デュモン/ニュイ・サン・ジョルジュ VV 2022」¥14,410
「ブルゴーニュワインですがラベルに“天地人”とあるように、日本人の仲田晃司さんが手がけた赤。ブルゴーニュで最も成功した日本人醸造家で、不思議と和食に寄り添う味わいです」
「1970年代のフランスワインとカリフォルニアのテイスティング対決、通称“パリスの審判”で勝利した一本。40代男性にぴったりの風格のあるワインで、パワフルな味が楽しめます」
「スペインのオレンジワインで果実味と旨み、エレガントさのバランスに優れています。オレンジワインはエスニックやスパイス料理を含めた幅広い料理に合うのでパーティーワインに最適」
「微発泡のうすにごりワインでアルコール度数も低め。甘みもあるのでワインが苦手な女性でもジュース感覚で楽しめます。すいすい飲める味わいで、楽しい時間のパートナーにぴったり」
■店舗概要
店名:THE CELLAR 虎ノ門本店
住所:港区西新橋1-6-11 西新橋光和ビル 1F
TEL:03-3595-3697
営業時間:11:00~20:00
定休日:無休
「東急百貨店本店」の閉店に伴い、2023年に路面店としてオープン。
当時、百貨店のワイン売場では初のセラー導入を果たすなど、ワインに強みを持つ歴史をそのままに2,000種類のワインが並ぶ。
「あそこに行けば何かがある、という品ぞろえをモットーにワインを発掘しています」とソムリエの藤巻 暁さん。
ブルゴーニュやシャンパンのラインナップが有名だが、日本ワインやナチュラルワインの棚も充実。カウンターでは常時10種類以上の有料試飲を提供中。
ソムリエに選んでもらった「シチュエーションに合わせた4本」
【予算:¥20,000程度】ワイン通も納得する物語のある一本 「ノーマン・ハーディ・ワイナリー/キュヴェ・エル・シャルドネ 2022」¥16,500
「カナダのシャルドネですが、超人気生産者『コシュ・デュリ』のワインにそっくり。コシュ・デュリは個性ある傑出した味で高ければ50万円以上になることも。ワイン通が唸ります」
「お祝いにふさわしいシャンパンの中でも、こちらの“インフィニット・エイト”は、縁起のよい8が永遠に続くという意味です。誕生日に“いつまでも元気で”の気持ちを込められます」
「大谷翔平選手がインスタで愛犬のデコピンとともに投稿して話題になった赤ワイン。ジンファンデルは肉料理に合う親しみやすいワインなので、話題性とともに盛り上がるはずです」
「量を飲みたいなら、マグナムボトル!人気のナチュラルワインの生産者の微発泡赤ワインでプチプチした味わいも女性におすすめ。おしゃべりを楽しみながら、どんどん進むワインです」
■店舗概要
店名:THE WINE by TOKYU DEPARTMENT STORE
住所:渋谷区松濤1-5-3 オクシブビル 1F
TEL:03-3477-3582
営業時間:11:00~19:00
定休日:無休
2.ガーデンプレイスの地階に潜むワインのテーマパーク
『WINE MARKET PARTY』@恵比寿
「恵比寿ガーデンプレイス」の開業とともに1994年にオープン。2022年に改装した店内には約30の国のワインが2,500種類並ぶ。
ワインは1本1本に丁寧な解説付きで、何時間でも滞在できるほど。
店長の沼田英之さんやヘッドソムリエの佐々木ダニエルさんなど名物スタッフとの会話も楽しい。
ワインの品ぞろえもさることながら、グッズや食品も充実。テイスティングルームでは常時25種類のワインが提供され、毎週月・火はブラインドテイスティングを実施。
ソムリエに選んでもらった「シチュエーションに合わせた4本」
【予算:¥20,000程度】ワイン通も納得する物語のある一本 「クネ/レアル・デ・アスア 2020」¥17,820
「近年、温暖化で濃くて甘い赤ワインが増える中、クラシックでエレガントな手法を守っているスペインの赤ワインです。ボルドーの2級クラスに匹敵する味わいがこの価格なのも◎」
「40代男性にはボルドーの格付けには属さないながら、ワイン評論家が『まるでシャトー・ラフィット・ロートシルト!』と絶賛したワインを。50周年記念ラベルなのもポイント」
「ほんのり甘い微発泡ロゼ。一言でいうと、“大人の苺サイダー”です。生産国ではアペロとして楽しむ文化があるように、乾杯からデザートまでパーティーを楽しくしてくれるワインです」
「ほどよくコクがあって、グイグイ飲んでも飲み疲れないオーストラリアのシャルドネです。アルコールも酸もマイルドでバランスが良く、とにかく品質が安定している。当店でも人気です」
■店舗概要
店名:WINE MARKET PARTY
住所:渋谷区恵比寿4-20-7 恵比寿ガーデンプレイス B1F
TEL:03-5424-2580
営業時間:11:00~20:00
定休日:無休
1911年創業の酒屋を移転し、2011年にワイン専門店として開店。店内は秘密基地のように3,000種類がぎっしり。
店主の別所正浩さんはイタリアワイン愛が強いことで知られるが、店内には世界各国のワインをそろえる。
そのセレクト基準は「飲んで美味しいかどうか」と言うとおり、ワインを飲んでいる本数は「東京で一番」と胸を張る。その感覚を頼りに業界人や遠方の来店客も後を絶たない。
店外には飲んだ空きボトルが並び、撮影スポットになっている。
ソムリエに選んでもらった「シチュエーションに合わせた4本」
【予算:¥20,000程度】ワイン通も納得する物語のある一本 「キアラ・コンデッロ/レ・ルッチョーレ リゼルヴァ 2021」¥16,000
「醸造2年目でイタリアの評価誌において最高評価を獲得した新星が造るワイン。なかなか新星が現れにくい昨今、エミリア・ロマーニャ州で女性醸造家というのも珍しく、とにかく大注目」
「エレガントで現代的なサンジョヴェーゼを造る天才醸造家、ショーン・オキャラハンの造る赤ワイン。40代男性には、華やかでワインのピュアさを引き出したモダンなワインを飲んでほしい」
「ネッビオーロは難しいイメージがありますが、こちらはチェリーの陽気な香りと心地良いタンニンがあってオススメ。ラベルに家がたくさん描いてあるところもホームパーティに◎」
「安くて美味しいワインといえばソアヴェ。有名なワインガイドで95点の高得点を獲得しています。この値段とは思えないくらい輪郭がしっかりして果実味も心地良い。女子会にぴったり」
■店舗概要
店名:La Cantina BESSHO
住所:渋谷区神宮前2-25-5
TEL:03-3401-1991
営業時間:15:00~21:00(土13:00~)
定休日:日曜、月曜
4.銀座の中心でナチュラルワインに特化した一軒
『銀座カーヴ・フジキ』@銀座
1880年代に創業した酒店を移転し、2010年にナチュラルワイン専門店として開店。
店内はワインセラーとカウンターに分かれており、ワインはすべて温度管理されたセラーに収蔵。世界各国の400種類のナチュラルワインをそろえ、日本ワインも充実している。
「ワインの回転が早いので、月に数回来る方もいます」とソムリエの高嶋文子さん。
食事に合わせたやさしい味わいのワインが多く、食卓への提案も得意。毎週末の午後に試飲イベントを実施中。
ソムリエに選んでもらった「シチュエーションに合わせた4本」
【予算:¥20,000程度】ワイン通も納得する物語のある一本 「フレデリック・コサール/ピュリニー・モンラッシェ 2023」¥22,550
「高級白ワインのピュリニー・モンラッシェは、通常は樽を使って味わいを表現します。しかしこちらは、果実のピュアさを追求し樽を使わず仕上げられたタイプ。本来の味わいが感じられます」
「本物がわかる世代の方にこそ、エレガントでおいしいオレンジワインを。こちらはイタリアを代表する生産者のオレンジワインで、香りも味わいも華やか。上質さを感じられるワインです」
「ロゼっぽい色合いの薄赤ワインです。パーティではチャーミングな色合いのワインが映えておすすめ。ピザやパスタなどトマト系のホームパーティ料理に合わせやすいのもポイントです」
「エチケットがかわいいロゼスパークリングです。チェリー風味で旨みがあり、アルコールも控えめなので、女子会にはもってこい。みんなで楽しくおしゃべりする時にすいすい飲めます」
■店舗概要
店名:銀座カーヴ・フジキ
住所:中央区銀座4-7-12
TEL:03-6228-6111
営業時間:11:00~19:00(土日祝12:00~)
定休日:無休


