
ある日の朝、目が覚めて横を向くと部屋の隅に飾っていたラナンキュラスと目が合いました。艶のある花びらが窓から差し込む柔らかな光を受けてキラキラと輝き、その様子があまりにも綺麗なので写真を撮ってみるものの、自分の技術では目の前の美しさに到底敵わず、諦めてしばらくじっと眺めていました。
数日経って、あの日の光景は、今回の特集を通して学んだことを実践したから生まれたと気づきました。「光が綺麗に差す場所に飾る」、「同じ種類の花を何本かまとめて生けるだけで様になる」、「ふとしたときに花と目が合う向き、高さに花瓶を置く」。これらは全て、東京・下落合で花や花器、家具、本などを扱う『Hljóð(ヒュウド)』の店主、齋藤拓磨さんが取材で教えてくれたこと。奇跡のように感じていた出来事は、どれも手軽な飾り方の組み合わせがもたらしてくれたものでした。
花と緑を愛するたくさんの方々が登場する本号。植物との付き合い方は人それぞれで、自分の暮らしにも取り入れたくなるようなヒントがきっと見つかるはずです。ぜひ!
(担当編集/出口晴臣)
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Life with Flowers & Greens / 花と緑のある暮らし。&Premium No. 150
花や草木の息吹に心がほどける、気持ちのよい季節がやってきました。ふかふかの土を触り、みずみずしい若葉に触れ、ほころんだ花の香りを深く吸い込む。そんなとき私たちの心と体には、不思議と健やかな力が漲ってくるように感じます。大きな庭がなくてもいいのです。部屋にささやかな一輪の花を飾り、ベランダで小さな鉢植えを育ててみることから始めてみてください。そこにはたくさんの発見と喜び、そしてときにはその姿に「生き方」を教わるような体験までもがつまっています。今号の特集は「花と緑のある暮らし」。植物との心地よい日々を楽しむ10組の住まいや、フローリストに学ぶ花と器の組み合わせ、花を愛したアーティストたちの物語、プロの園芸家がすすめる道具、など、植物との暮らしを快適にするヒントが満載です。
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