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貯金、うちにいくらある?…30歳月給手取り60万円超のサラリーマン、震える専業主婦妻が差し出したスマホ画面に、今度は自分が震えたワケ

貯金、うちにいくらある?…30歳月給手取り60万円超のサラリーマン、震える専業主婦妻が差し出したスマホ画面に、今度は自分が震えたワケ

ライフスタイルの変化などにより夫婦共働き世帯が増加している一方で、厚生労働省「就業構造基本調査」によると、夫のみが働き、妻が専業主婦という世帯も依然として約3割を占めています。こうした場合、「家計管理の仕方」が離婚の引き金になるケースも少なくありません。ある夫婦の事例をもとに、家計管理における注意点についてみていきましょう。

多忙な夫、専業主婦妻に家計を預けていたが…

「妻を信じていたのですが、もう、無理かもしれません…」

そういって大きなため息をつくのは、三宅友晴さん(仮名・30歳)です。友晴さんは、大学卒業後、中堅企業に入社。その後、気鋭のベンチャー企業に転職しました。現在は部下を複数持つ管理職です。仕事は非常にハードですが、年俸は同世代よりかなり高く、やりがいを持って働いています。しかし、転職当初は大きなチャレンジでした。

大学時代のアルバイト先の同僚だった妻のさくらさん(仮名・29歳)とは結婚6年目。さくらさんは結婚後、家庭と仕事の両立が難しくなり、心配した友晴さんの希望で専業主婦になりました。いまは超多忙な友晴さんを支えています。

友晴さんは4年前の転職時に、さくらさんに次のようなお願いをしました。

「仕事が忙しくなるから、家のことにいろいろ手が回らず、負担をかけてしまうかもしれない。申し訳ないが、家計はさくらが管理してくれないか?」

当時の友晴さんの給料は、残業などで上下があるものの、月の手取りで60万円程度でした。そして、その後順調に増えていきました。

入院がきっかけで発覚した、家計の大問題

友晴さんは新しい環境で仕事に熱中し、馬車馬のように働きました。出張から戻ってすぐに別のエリアに出張することもあるなど、とても過酷な状況もありました。そんな中、友晴さんは過労で倒れてしまったのです。

幸い、まだ若い友晴さんは、数日の入院後、問題なく退院しました。しかし、もし自分に万が一のことがあったら…と、不安になったのでした。

「さくらちゃん、相談があるんだけど…」

自宅に戻った友晴さんは、さくらさんに声を掛けました。

「家のこと、任せっぱなしにしているけれどさ。いま、いくらぐらい貯金がある?」

「え…?」

さくらさんは口ごもりました。

「ざっくりとでいいから」

「すぐにはよくわからないから、確認して、あとで教える…」

友晴さんは「ははーん。いろいろ贅沢してるんだな?」といって、笑いながらさくらさんの顔を覗き込むと、さくらさんは目を伏せました。

「別にいいんだよ、いつも家のことをしっかりやってくれて、感謝してる。さくらちゃんだって、たまには気晴らししたいだろう? そんなことはわかってるから、ちょっと見せてよ~」

冗談っぽく迫る友晴さんに、さくらさんはなお抵抗します。

友晴さんもさすがに真顔になりました。

「僕に万が一のことがあったら、困るのはさくらなんだよ?」

そういって詰め寄ると、さくらさんは震えながらスマホの画面を見せました。

「えっ…!」

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