◆生まれたときから信者=宗教3世の主張とは?
![宗教3世[もう信じない/まだ信じる]の肖像](https://assets.mama.aacdn.jp/contents/210/2025/10/1759797176055_qsjtzj5cyu.jpg?maxwidth=800)
事件後、信仰心に疑問を持つ者が多く現れたとされ、新宗教の衰退の一因になった。そして今、新宗教の存続のカギを握るのが宗教3世と呼ばれる若者たちだ。
宗教学者の島田裕巳氏は、宗教3世が多い団体に、創価学会と天理教の名を挙げる。
「歴史が長くて組織が大きい宗教団体に、自ずと宗教3世は多くなる。ただ、自ら積極的に入信した宗教1世が宗教に関わる動機が明確なのに対して、親が信者だから入信した2世、3世の信仰はどうしても薄くなってしまう」
こうした宗教3世が脱会していけば、当然、新宗教の力は弱まっていく。創価学会会員の宗教3世のやまざき想太さん(仮名・30代半ば)も、“信じない”となった一人だ。
「幼い頃から、僕が何か失敗したり、悩んだりしていると、父は決まって『ご本尊に祈らないからだ!』と否定的な言葉を繰り返しました。『お題目をあげないからよくないことが起こる』という言葉は、僕にとって呪い同然でしたね」
◆家族の絆と信仰の自由が天秤にかけられてしまう
![宗教3世[もう信じない/まだ信じる]の肖像](https://assets.mama.aacdn.jp/contents/210/2025/10/1759797175936_8bqh7wu8wtu.jpg?maxwidth=800)
「妻や子供を連れて実家に帰ると、父が学会に勧誘するんです。妻は宗教と無縁で、結婚する前に『私は入らないよ』と約束していたので、父に『やめてくれ!』と頼みましたが、何度も衝突して父と疎遠に。メンタルも病んでしまい、宗教活動から離れ、10年ほどは実家に寄りつかなくなりました」
ただ、やまざきさんはまだ、信じてはいないが脱会はしていない。
「多くの宗教3世は、いい信者でいれば親子関係は良好だけど、そうでなければ関係は悪化する。子供の頃に熱心に信仰していたのも、振り返れば、親の愛情が欲しかったから。今は一切活動してないので脱けたいけど、脱会届を出せば引き留めてくるのは明らか。仮に脱会したら親子関係は完全に破綻する。怖くて、及び腰になってます」

