◆新宗教に信者の悩みを解決する機能はない
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その一人だった田村慎介さん(仮名・24歳)は、大学4年のときに“信じられなくなり”決別した。
「人は誰しも先祖からの悪い因縁を持っており、浄化しなければいけない因縁浄滅が最大の教義。父祖への敬愛、つまり親孝行に努めろ、ともよく言われましたが、幼い頃から父はすぐ拳を上げるような人で、それでも孝行しなきゃいけないのは苦しかった」
それでも高校生の頃までは純粋に信仰していたが、大学生になると宗教への疑問がいくつも生まれたという。
「前の持ち主の因縁があるから、古着や中古の家電は使ってはいけないんです。でも、住宅や自動車は中古でもOKだったり、納得いかないことが増えていった。そもそも自分の意思で入会したわけではなく、親が敷いたレールをただ歩んできた僕は、自分の人生を生きてないことに気づいたんです。父と不和になっても僕の責任という教義への怒りもあってやめました」
◆“創価エリート”が職員を辞めたワケ
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「幼い頃から創価学会に疑問を感じていました。親は池田先生(池田大作名誉会長)の偉大さを語りますが、よく知らない人を『偉大だ』と言うことに抵抗があったのです。仮に、ガンジーやキング牧師より偉大だとして、根拠は何なのか。それを知りたいと思った。後にこれが学会活動のモチベーションになりました」
大学卒業後、学会本部に就職してからも熱心に信仰していたが、徐々に疑問を抱くようになったという。
「公明党を手放しで応援できなくなっていったのです。’03年にイラクへの自衛隊派遣を容認したときは疑問がありつつも擁護しましたが、年々その方針についていけなくなった。でも、選挙になれば、本部職員で地元の幹部でもある私は、公明党の支援を会員に呼びかけなければなりません。ダブルバインドに苦しみ、職員を辞めました。ただ、それは私に適性がなかったから。創価学会の信仰に救われている人は多いし、多くの人に希望の火を灯し続けてきたのは事実です。社会的な役割は大きいし、現代においても力があると思ってます」

