
ほんの小さなスペースに緑があるだけでも、毎日の暮らしに潤いが生まれ、心がふっと落ち着きますよね。地植えの庭がなくても、玄関前の限られた場所で、自由に「アプローチガーデン」を楽しんでみませんか? 今回は、ドイツ出身のガーデナー、エルフリーデ・フジ-ツェルナーさんが実践する、鉢植えで楽しむコンテナガーデンの作り方や植物の選び方のコツ、おすすめの植物チョイスをご紹介。「土がない」「スペースがない」と悩む方でも、1鉢から始められる玄関前ガーデンのヒントが見つかります。
庭仕事が楽しい季節の始まり
長く蒸し暑かった夏がようやく終わり、少し涼しくなってきましたね。この長い夏の間、プロのガーデナーである私でさえ、屋外作業に対する限界を強く感じました。庭に出て作業できそうかなと考えた日でさえ、あっという間に体力がなくなり、熱中症になる前に早めにガーデンから帰宅するときもありました。
そこで最近は、夫の協力も得て、午後遅くから日が沈むまで庭に出るようにしています。時間をかけられない日もありますが、少なくとも1時間は庭作業にあてています。協力のおかげもあって、今年はナチュラルガーデンのエリアに雑草が生い茂ることなく、一方でトカゲやカエル、バッタ、カマキリなど、小さな生き物や大きな生き物たちが隠れたり、餌を食べたりするスペースを十分に残した環境を維持できました。
挑戦を楽しむ大きな庭と日々を彩るアプローチガーデン

いくつかのガーデンの管理を楽しんでいる私にとって、最大の挑戦は、さまざまな植物やその組み合わせを試すことができる大きめのパーマカルチャーガーデンです。地植えの庭なので、同じ植物を鉢やコンテナで育てたときとは、結果は全く異なることがよくあります。このように、異なる場所や条件下で育つ様子を比較するのはとても興味深いことです。
このようにパーマカルチャーガーデンは、日々の暮らしを彩るたくさんの花や野菜を与えてくれる場なのですが、家から少し離れた場所にあるため、毎日手入れをすることはできません。その点、家の前のスペースなら、家にいるときはいつでも見ることができます。
玄関前を彩るアプローチガーデンは、近所や街並み、そして都市を緑豊かで快適な場所に変えていくのに大いに役立ちます。しかし、残念ながら玄関前のスペースは便利かつ限られているため、多くの住宅では庭は存在しないか、完全に舗装されて車や自転車の駐車場として利用されています。地域によっては住宅前でゴミ収集がされるため、ゴミ箱を設置するケースもありますが、その場合もスペースが必要です。
けれど、たとえ舗装されて地面がないとしても、小さなコンテナを置くスペースならきっとあるはず。玄関前を彩るアプローチガーデンは、1鉢からでもチャレンジできます。
ちなみにドイツでは、どこでも同じタイプの濃い灰色のゴミ箱があり、住宅近くの道路沿いに指定の設置場所が設けられています。緑色のゴミ箱は有機質ゴミ用で、生ゴミや庭の剪定くず、木や低木の葉や枝などの自然分解する植物由来のものは、すべてこのゴミ箱に捨てられます。住宅やアパートの前は舗装されていることが多く、排水や土壌のための地植えスペースはほとんどありません。
