◆ヒカル“オープンマリッジ”炎上に見る「令和の愛のかたち」

江戸時代には将軍や大名が世継ぎ確保のために側室を持つのは当たり前で、明治以降も昭和の頃までは、権力者や成功者がいわゆる“お妾さん”を持つのは珍しくなかった。
しかし時代は令和。長年連れ添った夫婦でも浮気ひとつで叩かれるこの時代に、「浮気OK」がどのように映るかは明白だ。
筆者は、2025年5月から既婚者マッチングサイト最大手「既婚者クラブ」のアンバサダーを務めている。この会社が提唱するのは「既婚者フレンド」という考え方。結婚しても子どもがいても、ときめきや刺激を忘れず、家庭や仕事に持ちこめない悩みや趣味を共有できる友人を持とうというものだ。
不倫を推奨するものではなく、配偶者では味わえない「大切なひとり」との愛を育み、それぞれの家庭を大切にしながら付き合う「大人の関係」を推奨している。ヒカル氏の「オープンマリッジ」「浮気OK」とは本質的に大きく異なる。
◆「ハーレム願望」男の実態
実は筆者の周囲にも「ハーレムが夢」という勘違い男がいる。商社マンの武田文也氏(53歳・仮名)だ。都心のタワマンに住み、年の三分の一を海外で暮らすセレブである。SNSには豪華なディナー、商談風景、海外パーティの写真が並ぶ。異業種交流会やSNSで知り合った女性起業家たちに声をかけ、二人きりの食事に誘い、紳士的にベッドへ誘うのが彼のパターンだ。
だが、華やかさの裏側には意外な実態があった。彼いわく「フランスでは不倫は当たり前。魅力的な女性との時間があるからこそ仕事も家庭も大切にできる」という、一般的にはあまり理解しにくい思想を持っているようだ。
不倫相手の一人、冴木栄子さん(35歳・仮名・美容関係)はこう話す。
「武田さんの華やかなSNS投稿に惹かれてデートに応じました。ビジネスの相談にも乗っていただいた恩もあって男女の関係になったのですが……(笑)」
一方、波野雅子さん(40歳・仮名・ウェディング関係)はこう振り返る。
「SNSで友達リクエストが来たんです。最初は成功者として尊敬し、交際に発展しました。ところがある日、武田さんから届いたLINEに別の女性の名前があって……誤送信かと思って調べると、私以外にも同時進行の女性がいると知ったんです。信頼していただけに傷つきました」

