中道改革連合の公式Xが2026年5月16日、小川淳也代表と参政党・神谷宗幣代表と懇談する様子の動画を投稿した。これに対し、党内のLGBTQ当事者らが批判的な声を上げ、波紋が広がっている。
神谷氏は4月にLGBTQ(性的マイノリティ)に関する不適切な発言をしたとして問題視されたが、参政党は差別的な意図を否定している。

「立場や考え方に違いがあっても、互いに向き合い、言葉を交わす」
中道改革連合の公式Xは、5月16、17日に都内で行われたイベント「民主主義ユースフェスティバル2026」の会場で、小川氏と神谷氏が懇談したと報告。「立場や考え方に違いがあっても、互いに向き合い、言葉を交わすこと。それもまた、民主主義にとって大切な姿勢です」と伝えた。
添えられた動画には、小川氏が神谷氏を「さすがだなあ」と言い肩を叩き笑い合う様子や、20日に開催される党首討論について「頑張りましょう」と握手をする様子などが収められていた。
これに、2月8日の衆院選に中道から出馬し落選した、LGBTQ当事者を公表している依田花蓮氏はXで、「こちらの投稿に驚き・呆れ、恥ずかしく思います」とし、次のように批判した。
「挨拶を交わしコミュニケーションを交わすのは当然のことですが、差別的言動を公然と行なってきた者とじゃれ合うような動画を、敢えて、党の公式発信媒体で投稿するということは、党として、差別的言動を振り撒くことを容認している印象を与えます。 非常にショックです」
LGBTQ当事者を公表している中道の尾辻かな子前衆院議員も、
「意見の違う相手と対話することは大切です。しかし、LGBTをめぐる差別的発言で多くの当事者が傷ついている中で、その問題に触れずに懇談の場面だけを『民主主義』として発信することには、強い違和感があります」
と主張した。
街頭演説の発言が問題視、党は差別意図を否定
神谷氏をめぐっては、4月18日に札幌市内で行った街頭演説で、「変なLGBTとかどうでもいいんですよ。(子どもたちに)教えなくてもいいんですよ、あんなもん」などと発言したことが問題視された。
なお、参政党は5月12日、毎日新聞から受けたこの発言に関する質問への回答を公表する形で、発言の意図を説明。街頭演説では、北海道の歴史や地域社会、人口減少などについて語るなかで、子どもたちに何を優先して教育するべきかについて問題提起していたとする。そのうえで、該当の発言は、
「LGBTの方々そのものを『変だ』『どうでもいい』と評価したり軽視したりする趣旨ではなく、『LGBT』や『ジェンダーフリー』の名の下に、児童生徒の発達段階や保護者の理解、教育の中立性、地域社会に必要な基礎的教育とのバランスを欠いた形で行われる教育内容や運用に対する批判」
だったとした。
依田氏や尾辻氏の中道の投稿への批判は、神谷氏のこうした発言を踏まえたとみられる。
一方で、中道の投稿をめぐっては、「発言に対して批判すれば良いだけ。普段は友好的に接して問題ない」「言論には言論で対抗すべき」「人として常識的に振る舞ってるだけじゃん」といった意見も寄せられている。