
犬や猫との暮らしは、住まいのかたちや時間の流れも変えていくもの。
人にとってもペットにとっても快適な住まいの工夫を紹介します。
漫画家・作家
折原みとさん
1964年生まれ。1985年、マンガ家デビュー。1987年には『ときめき時代 つまさきだちの季節』で小説家としてデビューし、著作は200冊以上におよぶ。3年前にご縁があって4歳のゴールデン・レトリバーのハルを迎え入れた。
安全に、ともに居心地よく大型犬と寄り添う空間づくり
愛犬と紡ぐ穏やかなセカンドライフ
人気マンガ家・小説家として、都心のマンションで多忙な20代を過ごしていた折原みとさん。
32歳で一念発起し、湘南エリアへの移住を決断した理由のひとつは、「海の見える一軒家で犬と暮らしたい」という子ども時代からの夢をかなえるためでした。
「念願の住まいを手に入れたタイミングで、初代のゴールデン・レトリバー・リキ丸を迎えました」以来、犬の存在は生活の一部になり、現在は3代目となる「ハル」と穏やかな日々を過ごしています。
大型犬との暮らしを支えているのが、ゆとりのある住まいの設計です。
とくに広めに設計したベランダは、遊んだりお昼寝ができる場所として重宝しています。
一方で、大型犬との暮らしには手間もつきものです。
「1日2回の散歩は欠かせませんし、部屋は毛だらけ、フローリングも傷だらけ。食欲旺盛でゴミ箱をあさってしまうこともあるので、食べ物の管理にも気を使います」
それでも、「犬と暮らす幸せには代えがたい」と折原さん。
「地縁のない土地に移っても、すぐに地域になじむことができたのは、犬の存在があったからこそ。散歩をしていると、自然と顔見知りが増えて、人間関係が広がるし、かつては夜型だった私も、すっかり健康的な朝型生活になりました」
家づくりのイメージは「クラシックホテルのような非日常空間」。
とくにリビングは生活感を抑え、天井高を生かしたゆとりある空間に。愛犬のハルちゃんとリビングで過ごすひととき。
“すき間好き”で、よくソファとテーブルの間に入っているハルちゃん。
首に巻くバンダナのコレクション。
万が一に備えて連絡先も記入。
寝室のチェストには初代・リキ丸、2代目・こりきの写真や折原さんが描いたイラストが。
仕事中も一緒に
1日の大半を過ごす仕事部屋。
「執筆中もずっとハルちゃがソファで見守ってくれています」
訓練所で育ち、家庭での暮らしに慣れていなかったハルちゃんもすっかり甘えん坊に。
犬が通りやすいようにすっきり
誤飲のリスクを減らすとともに、犬が通りやすいよう床にはものを置かないのがルール。
吹き抜けのホールは小さなテーブルと椅子だけを置き、くつろげるカフェスペースに。
階段はすべらないように
足に負担がかからないよう、階段には滑り止めシートを設置。
床になじみやすい色を選んだのもポイント。
ベランダは愛犬のため。水飲み場は仕事部屋に
愛犬が遊んだり、ひなたぼっこできるように……とゆとりあるスペースを確保し、人工芝を敷いたベランダ。「初代と2代目の子もよくここで過ごしていました」
いつでも水が飲めるよう、ボウルは仕事部屋の一角に
毛の掃除にマキタと100 均たわしが大活躍
ゴールデン・レトリバーは抜け毛が多く、こまめな掃除は必須。
「手軽なマキタのコードレス掃除機を愛用。
じゅうたんに絡まった毛はたわしで軽くこするとキレイに取れます」
photograph: Yusuke Shirai text: Hanae Kudo
大人のおしゃれ手帖2026年4月号より抜粋
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