「心の拠り所」3:株式を持ち続けることが大切
「心の拠り所」3は、チャールズ・エリス著『敗者のゲーム[原著第8版]』から、株式を持ち続けることの重要性についてです。
図3では、1980年~2016年における最も上昇したベスト10日(検証期間全体の0.1%未満)を逃すだけでリターンの平均水準が11.4%から9.2%へと低下することを示しています。わずか10日を逃しただけでリターンが2.2%も低下しているのは、衝撃的としかいいようがありません。
[図3]1980年~2016年の間でベストの何日かを逃した場合のリターンへの影響 出典:チャールズ・エリス著『敗者のゲーム[原著第8版]』(日本経済新聞出版)
図4は、ベストの数年を逃した場合の、長期累積資産額への悪影響を示したものです。株式のリターンが高い年に保有していなかった場合、投資のパフォーマンスが大幅に低下することが見て取れます。
どの日に株価が上昇するかを、事前に知る術はありません。したがってリターンの高い日を逃さないためには、株式を持ち続けるしか方法がないのです。短期的な株価の動きに右往左往するのではなく、どっしりと構えて長期保有することがリターンの向上につながることを覚えておきましょう。
[図4]数年を逃した場合のリターンへの影響 出典:チャールズ・エリス著『敗者のゲーム[原著第8版]』(日本経済新聞出版)
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※本記事は『年に471万円が入ってくる「鉄壁配当」 後悔ゼロの“早期リタイア計画”』(KADOKAWA)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。記載内容は当時のものであり、また、投資の結果等に編集部は一切の責任を負いません。
