Exterior

耐久性を考えながら、随所に日本らしさを。
フィリックスさんを介して、いにしえと現代の職人によるコラボレーションのような改装を終えた家は、その外観においても、モダンな印象に反して日本の伝統工法がちりばめられている。外壁には板を少しずつずらして張る鎧張りを採用。一般的には120mmの板幅を3倍の360mmにすることで、通気性を高めている。一方で東の寝室側の壁には屋根材と同じガルバリウムを使用。隣地の畑に面するこの壁には強い雨風が吹きつけるため、外観デザインにアクセントを加えつつ、雨風をしっかりとしのげるようにした。
ダイニングの窓から続く屋外スペースは東屋のような仕立て。森の倒木を利用した柱を石で支え、屋根は耐衝撃性と透明性に優れたポリカーボネートに。東屋に開放感をもたらすと同時に、ダイニングへの採光も叶えている。
この家で初めての梅雨を迎え、軒樋はまだ実験的に取り付けたところ。様子を見て、もう少し延ばす予定だ。「家は最初から完成するのではない」。エミリーさんの言葉がまた思い出される。



Felix Conran/フィリックス・コンラン家具デザイナー
1994年オーストラリア生まれ。 ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ在学中に起業。2018年には父と家具ブランド〈メーカー&サン〉を創業。Instagram@felixconran www.felixconran.com
Emily Smith/エミリー・スミスドキュメンタリープロデューサー
1993年イギリス生まれ。ロンドン大学キングス・カレッジを卒業後、ドキュメンタリー映画の制作に携わる。SNSで東吉野の生活を発信中。Instagram@down2forage
photo : Haruhi Okuyama text : Mako Yamato cooperation : Kazuki Nakamori (OFFICE CAMP)
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