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プーチン氏の経済アピールに暗雲 ウクライナ軍が故郷をドローン攻撃

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ウクライナのドローン攻撃を受け、黒煙が上がるロシア・サンクトペテルブルク港(6月3日)|AP Photo

 ウクライナのドローン攻撃によってロシアのサンクトペテルブルクの空に巨大な黒雲が立ち上り、ウラジーミル・プーチン大統領がロシアの経済的成果をアピールする毎年恒例のイベントの開幕に暗い影を落とした。

 サンクトペテルブルク国際経済フォーラムの開催地であり、自身の故郷でもある同市にプーチン氏が4日に到着する予定のなか、前日に石油ターミナルを炎上させたウクライナの攻撃は、4年に及ぶ紛争の影響を小さく見せ、国民生活とは無関係な遠い出来事であるかのように描いてきたプーチン氏にとって、さらなる打撃となった。

 フィンランド湾に面するロシア第2の都市近郊の海軍基地も標的となった今回の攻撃は、ウクライナの長距離攻撃能力の向上を示すとともに、プーチン氏の故郷でさえ攻撃の脅威にさらされている現実を浮き彫りにした。

 サンクトペテルブルクの空港では多数のフライトが遅延または目的地変更となり、当局はドローン攻撃を防ぐために携帯電話のインターネット通信を遮断した。

 プーチン氏は、ウクライナのドローン攻撃を恐れ、5月9日に毎年行われる戦勝記念日のパレードの規模を縮小していた。その数日後には、モスクワ郊外への大規模なドローン攻撃により3人が死亡し、首都の脆弱性が露呈した。

 大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、サンクトペテルブルクへの攻撃のような事態を防ぐため、ロシア軍はウクライナ国内で攻勢を続けていると述べた。また、ロシアが先週警告したキーウへの「組織的」な攻撃が進行中であることにも言及した。

 ロシアは2日、数百機のドローンと数十発のミサイルでキーウやその他のウクライナの都市を攻撃し、23人が死亡、151人が負傷した。

 プーチン氏は、自国の経済的進歩をアピールし、海外からの投資を呼び込むためにこのフォーラムを利用してきた。スイスのダボスで開催される世界経済フォーラムのロシア版とも呼ばれ、通常は世界中から数万人の代表団が集まる。

 2022年にプーチン氏がウクライナに軍隊を派遣して以降、西側の政府高官や実業家はこのフォーラムから遠ざかっているが、ロシアは「多極化世界」の推進という自らの掲げる目標を強調するため、他の地域からより多くの参加者を招こうとしている。

 今年の特別ゲストであるサウジアラビアは大規模な代表団を派遣した。ウズベキスタンやタンザニアの大統領、中国の国家副主席も出席している。また、アメリカ美術委員会の委員長であるロドニー・ミムズ・クック・ジュニア氏が、アメリカの当局者として数年ぶりに同イベントに参加する予定である。

 巨額の軍事費支出による初期の経済押し上げ効果が薄れ、ロシアの経済見通しには暗雲が漂っている。政府は財政赤字を抑制するため、増税を行い、国内での資金調達を増やしている。

 プーチン氏はフォーラムでの演説でロシア経済の問題を小さく見せるとみられているが、フォーラム会場から約15キロ離れたサンクトペテルブルク港へのウクライナの攻撃は、紛争による影響がロシア国内にも広がっている実態を浮き彫りにした。

 3日のフォーラム開幕の数時間前、ウクライナのドローンは、ピョートル大帝によるサンクトペテルブルク創建以来、ロシア・バルト艦隊の本拠地であるフィンランド湾の島にあるクロンシュタット海軍基地も攻撃した。艦隊の大部分はバルト海に面するロシアの飛び地であるカリーニングラードに移動しているが、クロンシュタットは歴史的な大聖堂や古い要塞を有し、同国の海軍の栄光を象徴する場所としての重要性を保っている。

By JAMES JORDAN and HARRIET MORRIS Associated Press

配信元: NewSphere

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